オルゴールと自動演奏楽器
 

無題 投稿者:ぷー 投稿日:2006/06/17(Sat) 00:50 No.1897  
えーと
最近頻繁に書き込みすぎてる気がします。
ところで
少し気になったのですが
アリストンのオルガネッテは幾らぐらいで売られているものなのでしょうか?
あと日本では扱ってるところはあるのでしょうか?
宜しければお願いいたします。




アリストンのオルガネッテ harpmaster - 2006/06/17(Sat) 10:55 No.1899  

ぷーさま、おはようございます。
アリストンのオルガネッテの海外の相場では完動品の状態で本体の価格は$400ー$600ぐらいだと思います。
日本だと少なくとも10万は越えると思います。
(状態が悪いものが多いので動くと書いてあっても普通は何らかの欠陥があって動きません。)
ランクの高いものはebayでも$1500を越えるものもあります。
また大きさが結構大きいので、アメリカから$100、イギリスからGBP100ぐらいの送料が入ります。
日本ではオークションで出ていたものを1度見たことがあります。
ディスクは33cmディスクはリプロで$23で新品を購入できます。


Re: 無題 ぷー - 2006/06/19(Mon) 22:04 No.1913  

harpmaster様
こんばんは
ありがとうございました。
自動オルガン関係も気にはなっていたので、、。
また色々聞く事もあるかとは思いますが
宜しければご指導宜しくお願いいたします。


除湿機以外での除湿方法 投稿者:ぷー 投稿日:2006/06/16(Fri) 01:36 No.1887  
こんばんは
梅雨の季節ですね。
オルゴールの湿度調整をすべく出来るだけ
除湿機を動かしておりますが
(冬は加湿器)
仕事に行くときなど24時間毎日動かすわけにもいきません。
皆様はどのようにして除湿をされているのでしょうか?
もし宜しければご指導宜しくお願いいたします。


Re: 除湿機以外での除湿方法 harpmaster - 2006/06/16(Fri) 03:13 No.1888  

こんばんは、ぷーさま
今の季節はつらいですね。
除湿機でも湿度調整できるタイプを使うか、
クーラー(除湿機)と加湿器の併用という手段があります。
私はダンボールの中に楽器をしまいこんでこの季節を乗り越えます。


Re: 除湿機以外での除湿方法 K.S. - 2006/06/16(Fri) 20:44 No.1892  

ぷー様、harpmaster様、こんばんは。

私は、梅雨時期を部屋の換気のみで乗り切っています。オルゴールを置いている部屋は、基本的に常に、窓とドアは締め切り状態にして、天気の良い日(湿度の低い日)のみ換気をしています。また、小型のシリンダーオルゴールは、コレクションボード(家具)の中に収納するようにしています。

結構、アバウトですね。


Re: 除湿機以外での除湿方法 ぷー - 2006/06/16(Fri) 22:42 No.1895  

harpmaster様、K.S様
こんばんは
そうですか、、、。
部屋は自分が居る時は除湿機をフル稼働させています。
2リットルタンクですがすぐ水が満タンになります。
仕事で出ている時はK.S様の様に締め切っていますが
帰ってきて湿度計を見ると85パーセントという高湿度です。
クーラーの除湿と除湿機をフル稼働させるしかなさそうです。
ところでダンボールの効果はHPで見させていただきましたが
包み込むようにしないとやはりダメなのでしょうか。
下に引くとか上にかぶせるように置くとかでは
、、、、、。
やはり効果は無さそうですね、、、。




Re: 除湿機以外での除湿方法 harpmaster - 2006/06/17(Sat) 00:18 No.1896  

私のもうひとつのホームページ
http://www.musical.jp/harp/
では、かなりデリケートな楽器の保存状況を調べています。
その限りでは、吸水性、排水性のような呼吸をしているようでダンボールに入れていれば100年経っても大丈夫なようです。
是非、長い間オルゴールをしまいこむ時にはダンボールを何重にもして保存してください。


カリオペについて 投稿者:ぷー 投稿日:2006/06/07(Wed) 22:54 No.1863  
こんばんは
お久しぶりです。
毎日楽しくこのサイトを見させていただいております。
また皆様に教えていただきながら楽しいオルゴールライフを
楽しんでおります。
さて
前に一度お伺いしたと思うのですが
カリオペの9インチ6ベルつきが欲しくなってきた話を
しました。
その後ずーとベル付がなんか気になり
15インチのレジーナベル、ポリフォン14インチベルカリオペ13インチベルのどれかが欲しいなと思っていますがポリフォンとレジーナはマニアックですし高そうですし、、。
で、今の欲しいランキングナンバー1がカリオペの13インチなのです。
(1台ベル付き欲しいです。)
13インチ10ベル付をお持ちの方は
いらっしゃるでしょうか?
話によるとカリオペは他のオルゴールよりも大きい音を出すとの事ですが15インチのレジーナ並みなのでしょうか?
なんかまた間抜けな質問になってしまいましたが
どうか宜しくお願いいたします。



Re: カリオペについて K.S. - 2006/06/08(Thu) 00:18 No.1864  

ぷー様、こんばんは。

以前、この掲示板で書きましたが、カリオぺは、倍音も入る為、一クラスの上の音量が出る機種だと思います。私は、この音量の秘密は、サウンドボードとムーブメントの接続具合にあると思っております。
カリオペは、縦型のダンパー(縦方向に動くダンパー)を採用しておりますが、この方式を採用している機種は、ミラ、オーフェニオン、コメットなど、音量が大きな機種であり、音量が大きい為に、強力な縦型ダンパーを採用している可能性もあります。
また、カリオペは、特に、チューニングによって、音量が変わる機種です。実際に試聴されたら、その音量を実感できると思いますが、一クラスの上の音量が実感できなければ、そのカリオペはチューニングが良くないので購入すべきではないと思います。
あと、音質の好みの問題もありますので、是非、試聴をおすすめします。(カリオペの音質は、「カーン」という様な金属的な倍音が入り、レジーナ、ポリフォンとは全く異なる音質です。)

なお、カリオペ13インチは、最近、田代音楽工房様が、同規格のディスクの販売を開始されました。


Re: カリオペについて harpmaster - 2006/06/08(Thu) 00:37 No.1865  

こんばんは、ぷーさま K.S. さま
質問に単純に答えると、音量だけを考えるとレジーナのSTYLE50などと比べると勝っているとはいえないと思います。
ただ、ベルの音は余韻が長く遠くまで響くのでかなりうるさいと感じる人もいるかもしれません。(普通この手はベルはOFFできます)
レジーナの次の選択候補としてはミラなどに続いて人気が高いのではないでしょうか?


Re: カリオペについて ぷー - 2006/06/08(Thu) 01:05 No.1866  

K.S様 harpmaster様
こんばんは
ご指導有難う御座います。
レジーナで耳慣れしてしまっているので
出来れば同等の迫力があるベル付が欲しかったので
参考になった気がします。
今回お頼みしているお店もレジーナやポリフォンを購入した所なのでK.S様の指摘の面では問題は無いと思います。
ただharpmaster様のレジーナのSTYLE50などと比べると勝っているとはいえないと思います。と言うのがちと気がかりです。
田代音楽工房のディスクは何枚か買っています。
11インチと15インチ同じ曲も持っています。
買いたいディスクが有りますが、、、
お金が続きません、、、、。
13インチをもし購入したら、、、、
さらにお金で悩みそうです。

ところでベル付きの構造がよく解らないので
質問したいのですが確かカリオペは60弁だったと思いますが
ベルに使ってるスターホイールは櫛歯も弾いてるのでしょうか?
なんかまた間抜けな質問になってしまいましたが宜しくお願いいたします。


Re: カリオペについて K.S. - 2006/06/08(Thu) 01:59 No.1867  

ぷー様、harpmaster様、こんばんは。

カリオペの音量についてですが、ハイランドアンティークの大森様は、カリオペの音量に関して、カリオペ9インチ(シングル)は、他機種の11インチ(ダブル)相当、カリオペ13インチ(シングル)は、他機種の15インチ(ダブル)相当と言われています。確かに、私も、実際に聞いてみて、そのとおりだと思いました。ただ、それは、それに近い音量があるという事で、それに勝るものではないでしょう。実際に、二台並べて、聞き比べた場合は、レジーナ15の方が、当然の事ながら、音量は大きいと思います。まあ、感覚的な例えとして考えて下さい。(笑)

あと、私が、カリオペの音量について書込んだ内容については、すべて、ベルを停止した状態(櫛歯だけでの演奏時)での話です。(ベルはレバー操作でON・OFFできます。)

それと、実は、よく見かける某オルゴール館のCDに録音されているカリオペ60G(13インチ)は、実際に、実物の演奏も聴いた事がありますが、チューニングの悪い物でしたので、ベルの音が大きく(櫛歯の音量が小さく)聞こえました。

カリオペは、チューニングの良い物ですと、9インチでも、実際に、試聴なさったら、サイズに合わず、その音量に驚かれることでしょう。

なお、ご質問のベルの構造ですが、ご指摘のとおり、カリオペ13インチは60弁で、ベルに使ってるスターホイールは、櫛歯とベルを両方同時に弾いています。


Re: カリオペについて ぷー - 2006/06/08(Thu) 22:29 No.1872  

K.S様
ご指導有難うございます。
カリオペは今年の購入はきついので来年購入する予定です。
大森様の所では2度購入してたいへん満足していますが
無論視聴はします。
夏の骨董市にでも具体的に話をするつもりです。
所でいちお参考でMMM社の9インチベルをお持ちの方はいますか?
直接購入するとどの位の値段になるのでしょうか?
某お店(大森様のところでは25万前後と書いてありました。)で聞いた所
36万ほどだと言われました。
(アップライトは45万ほど)



Re: カリオペについて K.S. - 2006/06/08(Thu) 23:15 No.1875  

ぷー様、こんばんは。

カリオペについて、ベルの説明をあまりしていませんでしたので、補足させて頂きます。

実は、私は当初、ベル付のオルゴールは、好きではなくて、カリオペも、ベル無しのモデルを購入しようと思っていたのですが、たまたま、在庫の関係で、ベル付を購入しました。
なぜ、ベル付を嫌っていたかというと、ベル付のオルゴールというとリュージュ72弁のベル付など、櫛歯の音量が小さい為、ベルの音量とマッチしないオルゴールしか聞いた事がなかったからです。

でも、初めて、カリオペ60Gを聴いた時、カリオペのベルの音質が良いのもあるのですが、元来の(1900年当時の)ベル付は、こんなにも良いものかと考えを改めました。

また、1900年位のカリオペ用ディスクは、当時のオルゴール職人が、ベルのコントロールを綿密に計算している感じで、絶妙と思えるものも、かなり有ります。

また、賛美歌のディスクとベルの相性は抜群ですね。

ちなみに、MMM製ですか、大森様のところで、9インチを購入されるなら、たぶん、アンティークのカリオペも値段的には、ほとんど、変わりないのではないでしょうか?MMM製は、響きが悪い為、あまり、おすすめできません。


Re: カリオペについて ニコル - 2006/06/08(Thu) 23:20 No.1876  

ぷー様、こんばんは。お久しぶりです。

こんどはカリオペですか。いよいよ深みにどっぷりはまっているようですね〜。
ところで、MMM社のシンフォニオンですが、ここ(http://www.exquisiteandrare.com/oldmusicboxes.html)を見ると、アップライト型で$2900となっていますね。送料が$200と見て、概ね37万円位、それに税金が1万円位かかるとすると、直接輸入の場合には約38万円位になりそうですね。
輸入代行の手数料が20%とすると、丁度45万円ほどになりますから、「某お店」の価格は妥当なところだと思います。
そう考えると、大森様のところはお買い得ですね。


Re: カリオペについて ぷー - 2006/06/09(Fri) 02:38 No.1877  

K.S様こんばんは
ニコル様 こんばんは。お久しぶりです。
大森様のところへは13インチを探していただける様
お願いしております。
9インチは多少興味があり値段を知りたくなりましたので、、。
(13インチだと80万近くするようですので。)
賛美歌ですか、、。
聴いて見たいですね。
ベルの響きとても気になります。
(シンフォニオンベルは聴いた事があるのですが
カリオペは無いのです。)
聴いて見たいと言えば自分は初めての(と言ってもまだ2台目ですが、、。)アンティークオルゴール、ポリフォン11インチを購入した時に付いて来たネズミ捕りの歌が結構お気に入りでカリオペでも聴ければとおもっています。
(レジーナでも曲番号には載ってるのですが
中々見つかりません。)


ニコル様の言われる様に確かにどっぷりオルゴールライフに浸かっています。
大森様には信頼してお任せしております。
しかし、、、、。
ここまで来るともう怖くないですね。
止め処も無いと言うか
行き着く先がオーケストラルレジーナとか、、。
あっ置き場が無いから無理か、、、。
(お金もそんなに無いから絶対無理。)



教えてください 投稿者:soramimi 投稿日:2006/05/20(Sat) 09:21 No.1842
ここで質問させていただくのは場違いかも知れませんが、知っている方がいらっしゃったら教えていただけませんでしょうか。
小学生の頃(30年ほど前?)に読んだ本を探しています。
キツネがオルゴール工場で働き、自分のオルゴールをつくったという場面があり、その曲が「キツネが楽しそうに野原を駆けている様子」を表した曲で・・・というような話が出てくるのです。
今でもオルゴールの音を耳にするたび、その話の一部を懐かしく思い出しています。
ご存じの方がいらっしゃいましたら、教えてください。


Re: 教えてください harpmaster - 2006/05/21(Sun) 00:56 No.1843  

こんばんはsoramimiさま
このお話、知らないです。とても気になりますが、誰か知っている方の情報お待ちしております。


フォルテ・ピアノのオルゴールについて 投稿者:ニコル 投稿日:2006/05/12(Fri) 23:27 No.1833  
harpmaster様、皆様、こんばんは。
最近、フォルテ・ピアノのオルゴール(レバーワインド式)を入手したのですが、ちょっと変わったところがあるので、皆様のお知恵をお借りしたいのです。

通常、このタイプのオルゴールは、フォルテ用とピアノ用の2枚の櫛歯があるものですが、私のオルゴールは櫛歯が一体型となっている(一枚の櫛歯にフォルテ用とピアノ用の歯が並んでいる)のです。こういうタイプのものは初めて見たので、びっくりしました。

また、ピアノ用の櫛歯部分は、ニコル・フレールのもののように、左側から右側にかけて、高音〜低音の順に並んでいます。Ord-Hume氏の本によると、このような櫛歯の配列はニコル・フレールとレペだけらしいのですが、チューンカードは欠落していますし、櫛歯などにも手がかりとなるようなマーク類は全くありません。
箱の底には「20912」という、おそらくシリアル番号と思われる数字が書かれています。
レバー・ワインドであること、箱とムーヴメントの大きさのバランス等から見て、1860年代頃のものだと思うのですが、Bulleid氏の"Cylinder Musical Box Technology"によれば、レペ社の2万番台のシリアル番号のオルゴールは1860年代に製造されているようです。

レペ社のフォルテ・ピアノのオルゴールは一枚櫛歯だったのでしょうか? それとも全く違うメーカーのものなのでしょうか? 何かお分かりの方がいらっしゃいましたら、教えて頂ければ幸いです。


Re: フォルテ・ピアノのオルゴールについて harpmaster - 2006/05/13(Sat) 00:10 No.1834  

ニコルさま、こんばんは
レペは細かい点、例えばベッドプレートのカットの仕方や、レバーの先端の形状や固定方法など、沢山特徴があり、私も何台か持っているので写真を送ってくれますか?レペかどうかだけはわかるかも知れません。


Re: フォルテ・ピアノのオルゴールについて K.S. - 2006/05/13(Sat) 01:18 No.1835  

ニコル様、harpmaser様、こんばんは。

フォルテ・ピアノのオルゴールですか、私も、このタイプの音は大好きです。
ちなみに、レペかどうかは、harpmaser様が写真で確認されるのであれば、確実として、ニコル・フレールかどうかについては、ニコル・フレールであれば、ベッドプレート、櫛歯、主要なギア等に社名や製造番号を入れているはずですよね。また、インチ数が、わからないので、一概には言えませんが、ニコル・フレールであれば、1860年代の製造で20000番代であれば、番号が若すぎる様な気がします。このあたりは、capt様がお詳しいのですが…。


Re: フォルテ・ピアノのオルゴールについて ニコル - 2006/05/13(Sat) 14:48 No.1836  

K.S.様、お返事ありがとうございます。
ニコル・フレールでないことは間違いないと思います。ニコル・フレールであっても、必ずしも主要部品のすべてに社名の刻印がある訳ではないのです(逆にすべてに刻印のある偽物もあるそうです)が、ご指摘のように製造番号が合いませんし、音(編曲)の感じも違うのです。
何よりも驚いたのは、櫛歯が1枚しかなかったことなのです。購入前に写真で見た時も「ちょっと変だな」と思っていたのですが、現物を見てびっくりしました。しかも、櫛歯の長さは約40cmもあるのです。
harpmaster様に写真をお送りして、鑑定して頂こうと思います。


Re: フォルテ・ピアノのオルゴールについて harpmaster - 2006/05/14(Sun) 00:44 No.1837  

ニコルさま、こんばんは
写真を見たところL'epeeの可能性は高いような気がします。
そのポイントとなる点としては、ベッドプレートの地や、ガバナー上部のプレートが通常のものよりも小型である点、製造番号の位置とその文字(フォント?)そしてティップの切り出し方、バレルの切れ込みなどです。
ただ、レバーのつまみ部分は初めて見るタイプです。


Re: フォルテ・ピアノのオルゴールについて ニコル - 2006/05/14(Sun) 15:22 No.1838  

harpmaster様、ありがとうございます。
やはりレペのようですね。例のシリンダー長と曲数・櫛歯数の関係式と比べると、標準よりもわずかに間隔が広い(櫛歯数が少ない)ようで、このこともサンクロワ又はジュネーブで作られたのではない可能性を示しています。
どうもありがとうございました。


Re: フォルテ・ピアノのオルゴールについて capt - 2006/05/15(Mon) 12:29 No.1840  

ニコル様、harpmaster様、K.S.様
大変貴重なピヤノフォルテとご推察いたします。古いピヤノフォルテには一枚櫛歯で長いピンと短いピンで音の強弱をだすものがあると聞いたことがあります。
ところで曲目数は何曲でしょうか?またベッドプレートは平らな真鍮でしょうか?
レペ以外としてはランドルフなどが考えられるのではないでしょうか?ランドルフであればコントロールレバーの木のカバーに特徴があります(コントロールレバーを引く方向に半円状の溝があります)。
また初期のレピの場合、ベッドプレート上の製造番号と箱下の番号は異なっております。ただし曲目シートには両方の番号が書かれています。


Re: フォルテ・ピアノのオルゴールについて ニコル - 2006/05/15(Mon) 23:26 No.1841  

capt様、ご無沙汰しております。

ところで、私のフォルテ・ピアノは、1枚櫛歯(comb)とはいえ、ピンの長さで強弱を出すのではなく、通常のフォルテ・ピアノと同様に、フォルテ用の櫛歯(teeth)と、それよりもやや細身のピアノ用の櫛歯(teeth)を備えているタイプです。ただ、通常はそれが2枚の櫛歯(comb)に分かれているのに、一枚の櫛歯(comb)しかないのが変わっているところです。
(日本語だと、combとteethの違いがうまく書き分けられないので、変な表現になってしまいますが…)

ベッドプレートは「金色」ですが、よく見てみると色の剥げたところがあるので鉄製でしょうね。また、製造番号はベッドプレート上のものと箱の底のものは一致しています。コントロールレバーのカバーは金属がむき出しになっています。

上にも書いたのですが、レバーワインド型ですし、そんなに古いものではありません。また、箱の大半をムーヴメントが占めている(コントロールレバーの部分の幅が2.5cmしかなく、ラチェットレバーの部分の幅も4.5cmしかない)ことから見て、1860年代の製造だろうと判断しています。Bulleid氏の前掲書によれば、レペの「20912」番のオルゴールは1862〜63年頃の製造ですから、ぴったり当てはまる感じです。
ちなみに同書でランドルフを見ると「20912」番は、1881年頃の製造になりますので、ちょっと時代が合いません。

なお、8曲入りで、櫛歯(teeth)の数は、フォルテ用が64弁、ピアノ用が43弁です。例の計算によれば、405mm/(8*107)=0.473mm となりますので、少し櫛歯の間隔が広い、といったところでしょうか。ネット上で見つけたレペのオルゴールの場合は、0.477mmと0.478mmでしたので、ほとんど一致しますね。
ピアノ用の櫛歯の配列のこともあり、レペ製にほぼ間違いないと、確信するに至りました。

色々ありがとうございました。


MAPSAについて 投稿者:harpmaster 投稿日:2006/05/11(Thu) 00:04 No.1831  
皆さまこんばんは、
先日K.S.さまよりMAPSAの情報を頂き、下記ページをつくりました。(K.S.さま、ありがとうございました。)
http://www.musical.jp/box/smb/smb17.htm
もうすでに知っておられた方もいたことと思いますが
上記のとおりで、スイスでムーブメントを作っている会社はリュージュ、ゲイシャジャカールを含めて3社目がわかったことになります。
他にも、まだオルゴールのムーブンメントを製造しているメーカーはあるのでしょうか?
情報をお持ちの方がおられましたら、教えていただけると幸いです。


AD30の曲名リスト 投稿者:ニコル 投稿日:2006/04/21(Fri) 07:43 No.1768  
harpmaster様、皆さま、こんにちは。
harpmaster様にAD30の曲名リストを掲載して頂き、本当にありがとうございます。
このリストを公開しようと思いましたのは、オルゴールに興味がある方々に広く活用して頂きたい、ということと同時に、大勢の目で間違いをチェックして頂きたい、という気持ちからでした。

オークションに出品されたディスクの商品説明等を頼りにリストを作っていますので、大半のディスクについては、それがどんな曲なのか耳にしたこともないものばかりです。
したがって、作曲者については、かなり想像が入っていますので、全く見当違いのものがあるかもしれません。
また、日本語名についても、適当に訳しただけ、というものもありますので、是非識者のご批判をいただければと思います。

リストをご利用いただくときは、以上の点に十分ご理解頂くとともに、誤りと発見された場合には、是非ご教示頂くよう、お願い致します。


Re: AD30の曲名リスト K.S. - 2006/04/21(Fri) 20:14 No.1771  

ニコル様、harpmaster様、こんばんは。

ニコル様、ありがとうございます。大変感謝しております。このAD30リストは、私も、かなりのヘビーユーザーかもしれません。私は、4インチディスクは、リュージュブランドを約30枚、トーレンスブランド(ビンテージ物)を約10枚、トーレンス(1900年頃のアンティーク)を約10枚、シンフォニオン(1900年頃の同規格のアンティーク)を2枚所有しておりますが、特に、トーレンス(1900年頃のアンティーク)のディスクは、錆だらけだったので、錆を落として、のっぺらぼうにしてしまいましたから、曲番だけが頼りなのです。(曲番は裏にも書かれていますから)でも、本当に重宝しております。


Re: AD30の曲名リスト harpmaster - 2006/04/21(Fri) 23:24 No.1772  

こんばんはニコルさま、K.S.さま
このAD30の曲名リストを見て関心するのは、その編集能力の高さと、日本語タイトルの多さです。
私は、日本語のタイトルから随分英語のタイトルを調べさせていただきました。
また何枚かラベルがわからなかったものが曲名がわかりました。
おそらくニコルさまが多くの時間をさいて調べて作られた賜物をこのようにオープンな形で提供して頂き感謝しております。


シリンダー・オルゴールのシフト幅 投稿者:ニコル 投稿日:2006/04/12(Wed) 00:01 No.1729  
皆さま、こんばんは。
アンティークのオルゴールを見ていると、11インチ・シリンダー、8曲、78弁というものが結構あるのに気づきます。そこで、シリンダーが1曲当たり何ミリずれるのか簡単な計算をしてみました。
 11×25.4/(78×8)=0.448
この場合は、1回転するごとにシリンダーが0.448ミリずれることが分かります。同様に、インターネットでいくつかのシリンダー・オルゴールをチェックしてみると、概ね0.45mm程度になることが分かりました。(古いキーワインド型などの中には0.4mm程度のものもありますが。)

 5 inch - 35 teeth - 8 tunes ... 0.454
6 inch - 36 teeth - 10 tunes ... 0.448
8.25 inch - 77 teeth - 6 tunes ... 0.454
13 inch - 123 teeth - 6 tunes ... 0.447
11 inch - 106 teeth - 6 tunes ... 0.439
15.25 inch - 144 teeth - 6 tunes ... 0.448
19.5 inch - 186 teeth - 6 tunes ... 0.444
これを使うと、シリンダー長と曲数が分かれば、次の式で櫛歯の弁(歯)の数が分かります。
 56.5×《シリンダー長(inch)》÷《曲数》=《弁数》

ちなみに最近のリュージュは、72弁・3曲入りのオルゴールのシリンダー長が113mmですので、1曲当たりのシフト量は0.523mmとなり、アンティークのものより若干大きい値となっています。





Re: シリンダー・オルゴールのシフト幅 harpmaster - 2006/04/12(Wed) 02:43 No.1730  

こんばんはニコルさま
このような計算はしたことがありませんでした。
海外のオークションでは時々、動かなくてチューンシートがない場合には何曲入りかわからないものがあります。
そんな時に、この式から逆に計算して割り出すことができますね。


Re: シリンダー・オルゴールのシフト幅 capt - 2006/04/12(Wed) 09:50 No.1731  

ニコル様、harpmaster様
ごぶさたいたしております。シリンダーオルゴールのシフト幅のご指摘大変面白いと思います。
これに関連したことなのですが、snail gear(シリンダーを横にシフトさせるギア、ひょっとするとsnail gearという名前がまちがっているかも)の高さもシフト幅掛ける曲数になるかと思います。実際12曲入りのsnail gearの高さは6曲入りのものの2倍の高さのようです。


Re: シリンダー・オルゴールのシフト幅 K.S. - 2006/04/12(Wed) 18:15 No.1733  

ニコル様、harpmaster様、capt様
こんばんは。

非常に興味深い内容で、勉強になります。
そういった計算式が、あてはまるとは、考えてもみませんでした。
これは、当時の規格みたいなものなのでしょうか?


Re: シリンダー・オルゴールのシフト幅 ニコル - 2006/04/12(Wed) 23:25 No.1735  

皆さま、こんばんは。
規格といえるのかどうかは分かりませんが、上記の例のように、シリンダー長が5インチしかない小さなオルゴールから、20インチ近い巨大なオルゴールまで、ほとんど同じであることに驚きました。
ちなみに、オード=ヒューム氏の本には、
 〔櫛歯の歯の数〕=60×〔シリンダー長(inch)〕÷〔曲数〕
という式が出ていました。私の計算と概ね一致するようですね。


Re: シリンダー・オルゴールのシフト幅 ニコル - 2006/04/13(Thu) 00:20 No.1736  

連続投稿ですみません。
よく考えてみたら、capt様がご指摘のsnail camがポイントのような気がしてきました。
当時、オルゴール・メーカーは、櫛歯やシリンダーなどの基幹部品を除き、部品メーカーが作った汎用品を使って組み立てていたと言われています。そうだとすると、おそらくsanil camもそうした汎用パーツだったでしょうから、「○曲用」として売られていたのではないでしょうか?
そう考えると、シリンダーの長さにかかわらず、1曲当たりのシフト幅が一定しているというのはよく分かります。
また、キーワインド型のものの一部にシフト幅が異なるものがあるというのも、その頃は分業体制が十分ではなかったとか、複数の規格が淘汰されずに残っていたため、というように考えると納得できるように思われます。


Re: シリンダー・オルゴールのシフト幅 harpmaster - 2006/04/13(Thu) 01:09 No.1737  

こんばんは、皆さま
snail camのサイズもそうですが、ピンの隣り合わせの植え具合をみても、これ以上の精度は難しいのではないか?と思うぐらい密度が高いですね。
これを100年以上も前の人が良く手で作ったなと本当に関心してしまいます。


Re: シリンダー・オルゴールのシフト幅 capt - 2006/04/13(Thu) 12:19 No.1738  

皆様、こんにちは
早速手持ちのシリンダーオルゴールを調べました。二台を除いてニコル様の計算式にほぼ一致いたしました。適用が除外されたものは(1)1850年ごろのsnuff box (2曲入り)と(2)alternate-tooth tips(12曲入り)です。(1)はsnail camではなく手動のchange leverでシリンダーをシフトさせるため、シフト幅は倍の量です。(2)は6曲入り用の櫛歯を一つ置きに使用するためにsnail camの高さは12曲入りのものと同じ高さですが、star wheelが6星ですのでシフト幅は2倍です。


Re: シリンダー・オルゴールのシフト幅 capt - 2006/04/13(Thu) 12:29 No.1739  

間違いを訂正させていただきます。(2)alternate-tooth tips(12曲入り)の「star wheelが6星ですのでシフト幅は2倍です。」を「star wheelが12星ですのでシフト幅はニコル様の計算式にほぼ一致いたしました。したがって(1)の一台のみが計算式に合致いたしませんでした。


Re: シリンダー・オルゴールのシフト幅 ニコル - 2006/04/14(Fri) 22:56 No.1747  

capt様、こんばんは。
お手持ちのオルゴールをお調べ頂きありがとうございます。さぞかし大変だったことと思います。
お陰様で、数式が結構使えるということが分かりました。櫛歯の数を数えるのは面倒なので、あまり表記されていない場合が多いのですが、今後は目安がつかめるようになりました。



無題 投稿者:ミラ 投稿日:2006/03/24(Fri) 22:51 No.1700  
皆様こんばんは、
レージナの天使の絵のサイズに付いて教えて頂きたく書き込みしました。レジーナの天使の絵のリプロを入手したのですが、サイズが横32インチ×縦20インチ有ります。随分と余白が多いのです。額装をしたいのですが、このままでは大き過ぎます。レジーナの天使の絵のタイプをお持ちの方、正確なサイズをpで教えて頂けたら幸甚です。宜しくお願いします。


レジーナの天使の絵 ニコル - 2006/03/24(Fri) 23:59 No.1701  

ミラ様、こんばんは。
15.5インチ用のオルゴールの場合、直接見える部分の大きさは、30cm(横)× 24.5cm(縦)となっています。
実際には、木の枠で押さえていますので、紙そのものは、それよりも一回り大きいと思います。

(32インチとありますが、32センチの間違いではないでしょうか?)


Re: レジーナの天使の絵 ミラ - 2006/03/25(Sat) 00:50 No.1702  

ニコルさま、こんばんは、
早々のご返答ありがとうございます。大きさは確かに大きいです。Top quality large 32" x 20" print on heavy antique style paper. This litho will correctly fit 15.5", 20.75" and 27" Regina changers and many other models (i.e. 15.5" carved case Rococo)と説明には有りますが、英語は駄目なので意味が良くわかりません。http://www.collectorsworldinc.com/show_clips.php?type=mb&media=video
は日本語でOKなので私にも購入出来ました。


レジーナの天使の絵  harpmaster - 2006/03/25(Sat) 01:48 No.1703  

こんばんは、ミラさま、ニコルさま
レジーナの女神が縦に大きタイプかもしれませんね。アップライトのボックスの後ろに貼ってあるようなもので、レジーナのオートチェンジャーの奥に貼るタイプだったりして・・・・・


Re: レジーナの天使の絵 ミラ - 2006/03/25(Sat) 23:24 No.1704  

ニコル様 harpmaster様
こんばんは、ニコル様には本日はお忙しい所レジーナの天使の絵を見に来て頂きありがとうございます。やはり15.5インチの天使の絵では無い事が判明して感謝致します。一回り大きな天使の絵で有る事がわかり嬉しく思います。サインの位置が違うと言う事も初めて知りました。これで額装の大きさもわかり早速額装に出します。本当にありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。


MAPSA 投稿者:ケイ 投稿日:2006/03/02(Thu) 23:20 No.1506  
オルゴール初心者です。

以前、スイスへ旅行した時にお土産で買った
MAPSAのミニオルゴール(手のひらサイズ)があります。
木箱にはめ殺しにしてあるタイプです。

MAPSAがどういうメーカでどういう価値があるのですが、よくわからないのですが、珍しいものなんでしょうか?。




Re: MAPSA harpmaster - 2006/03/02(Thu) 23:45 No.1507  

はじめまして、ケイさま
MAPSAのオルゴールは、普通木箱に象嵌がしてあって、リュージュのオルゴールが入っているものを見かけます。
箱自体はイタリア製でムーブメントはスイスです。



Re: MAPSA ケイ - 2006/03/03(Fri) 22:40 No.1519  

harpmaster さま。

ご返事ありがとうございます。

ムーブメントは "SWISS MUSICAL MOVEMENT" と書いてました。
ちなみに私の物は廉価物でして、象嵌ではなく木彫りの花です。
どうやらMAPSA製の中でも廉価なものだと思います。


Re: MAPSA ニコル - 2006/03/03(Fri) 23:42 No.1521  

ケイ様、初めまして。
毎度、オード・ヒューム氏の本からの引用で恐縮なのですが、「The Musical Box --- A Guide for Collectors」によれば、MAPSAというメーカーは、スイスのYverdon-les-Bainsのメーカーで、第二次世界大戦後に創立された裁縫箱や土産物などの小型オルゴールを作っているメーカーだとのことです。小型の大量生産品を作っているとのことですが、ムーヴメントの種類としては、12弁/1曲、18弁/1曲(ゼンマイ式又は手回し式)、22弁/2曲(ゼンマイ式又は外部動力式)、36弁/1曲、36弁/2曲(ゼンマイ式又は外部動力式)の物があるようですので、単なる「おもちゃ」のレベルよりは上のような気がします。1994年現在では、サンクロワのベルナール・トゥリペットという会社が販売していると書かれていますので、比較的最近まで存在していた(いる)ようです。


Re: MAPSA ケイ - 2006/03/04(Sat) 22:46 No.1532  

ニコル さま

詳細な説明ありがとうございます。
おかげさまで今持っているものにさらに親近感がわきました。

スイスのみやげ物店にはあちこちで見かけました。
値段もピンからキリでしたがたくさんの種類がありました。
購入した当時に、もう少しオルゴールの知識を持っていればよい買い物が出来たのにと思うこの頃です。