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オルゴールの進化 music box |
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オルゴールの歴史はどこから始まったかはさだかではありませんが、200年ぐらい※の歴史と言えるでしょう。 オルゴールは、時計の中に仕込まれた時刻を知らせるチャイムから始まっています。 時計の中に仕込まれた小さなベルをはじいていたものが、ピンをはじくようになり、それに回転盤が順番にメロディにあわせてピンをはじくように工夫したものが始まりとされています。 従って、この時には、もうすでに(時計に仕込まれた)スプリングモーター(ゼンマイ)で動いていたわけです。 このように、時計の技術を使ったメカニカルなものをクロックワークと呼びます。直訳すると時計仕事?、時計屋さんの仕事?は優れていたと言う意味や精巧なものの例えと言える言葉でしょう。 初期のオルゴールは少ない歯から構成されていました。 そして、1本1本独立していた歯が上の写真のように数本づつまとめられていました。これをセクションコームとかセパレートティースとか言います。 さらに時が経つと、今のような1つで何オクターブもの音階を奏でることのできる大きなコーム(櫛歯)が出来上がりました。 1枚のコームに100本以上の歯があるものもあります。 その後時代を追うごとに、低音を出すためにウエイト(錘)を歯の裏につけたり、早く演奏するためのダンパーをつけたりと、その後に生まれた発明の数々はたくさんあり、アンティークオルゴールと呼ばれているオルゴールが最も栄えた全盛の時代を迎えます。
オルゴールの全盛へ続く |
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※ オルゴールの歴史については、いろいろな所で書かれていますので調べるのは簡単なことです。 でも調べていくと、いろいろと細かいところでわからない点があります。 それらは、オルゴールの歴史の中にある発明の数々が個人で作られたものであると同時に、それを取り巻く企業の特許戦争があったからです。 本来オルゴールのような歴史的な背景を語る必要のある物の場合には、年号を書き連ねていかなくてはならないはずですが、一見正確に見えて曖昧な数字はできるだけ書かないように心がけました。 従ってこのホームページではあまり年号がでてきません。その点をご理解していただければと思います。 一応、1796年にスイスのアントワーヌ・ファーブルがシリンダーオルゴールを作ったとされていますが、1776年に既に時計に組み込まれていたという説もあり、どこからがオルゴールといえるかはわかりません。いづれにしても、それらの説が正しいとするとディスクオルゴールができたのは約その100年後です。 |