ストリートオルガン
STREET ORGAN

オルガネッテの基本形

Type of Organette

 

小さな家庭用オルガンのことをオルガネッテと呼ぶことは別のページで書いたとおりです。

ここでは、もっともシンプルな構造のオルガネッテについて、簡単に説明していこうと思います。

まず、普通の人が自動演奏オルガンを作ろうと考えた時にはこのようなオルガンを作ることでしょう。

 

この自動演奏オルガンの場合に箱の下にフイゴが入っていて、そこからミュージックロールの穴のあいたところだけ空気が抜けて音が出ます。

中央の上部についたパネルの中にハーモニカのようなリードが入っていてそれを下から吹き上げることになります。

ペ^ーパーをセットする時には、この上部パネルをはずし(はずさないタイプもある)、下部のボディとの間に、ペーパーの先端をはさむような構造になっています。

そして、驚くことにその紙を滑らせる紙送り機構にはローラーを使いました。これは現在でもプリンターなどに使われています。

 

ところで、このオルガネッテを見て紙腔琴と似ていると思った人はかなり詳しいですね。

ボックスのサイズや紙幅までこのようなオルガネッテとほぼ同等です。

 

このようなシンプルなオルガネッテは、構造から音数の限界がきて、後に別の形へ進化していきます。

ロール紙の読み取り方式 参照)

 

下記に14音階を測って見ました。

本来の音階

E D C B A G F# F E D C B A G

実際の音階

F# E D C# B A G# G F# E D C# B A

 

 


 

 

 

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