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ニコロデオン オーケストリオン nickelodeon |
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ニコロデオン?どこかで聞いたことがあるような無いような言葉かもしれません。 本来は、業務用の自動演奏楽器を全般的にニコロデオンというらしいのですが、 現在ニコロデオンというと、ピアノの中に色々な楽器を入れて、自動合奏する自動演奏楽器を指します。
そもそも、ニコロデオンとは、ニッケルと呼ばれるの硬貨を一枚入れると演奏が始まる自動演奏楽器を指したという説があります。 当然、このような楽器は大きいものが多く、一般の家庭におくというよりは、バーやラウンジに置かれるジュークボックスの代わりになるものでした。
基本的なニコロデオンは、ピアノに、太鼓(ドラム)やウッドブロックをあわせたものから始まり、トライアングル、鉄琴、アコーディオンなどいろいろな楽器が組み込まれました。 実は類似したもので、オーケストラのような演奏が楽しめるということでオーケストリオンという名前が付いたものもありましたが、それらも、分類上では同じ仲間であることは確かです。
ニコロデオンは、現在でも作られていますが、その時代によって、進化を遂げています。 現在のものは、コンピューター制御のものが多いのですが、かつては全て、フイゴによる駆動でした。 この歴史を振り返って驚くべきことは、1910年ごろにミルズという会社は、電磁石を応用したソレノイド式のニコロデオンを電動で動かしていたことです。 このことはあまり知られていませんが、現在の自動演奏楽器の大半は、コンピューターを使うことを除けばこの方式とほとんど変わりありません。 つまり約100年前に電動自動演奏楽器の文化が確立されたことになります。(ヴィオラーノ・ヴァーチュオーゾ参照)
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このページの写真は弟子屈欧羅巴民芸館さまからご提供いただきました。
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