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BHアブラハム BRITANNIA IMPERIAL Saint-Croix,Switzerland 1857-1900 |
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BHアブラハムも、もともとはシリンダーオルゴールを作っていたようですが、あまり良い品ではなかったようです。 そのために、かなり酷評を受けたメーカーらしいのですが、私は大好きなメーカーです。
代表的なオルゴールはスモーキングキャビネットと呼ばれたディスクオルゴールのブリタニアと、ディスクが互換のインペリアルです。 両方とも同じようなもので、外装が違うのとベースが少し異なるだけであまり差がありません。 基本的には9インチのディスクですが、サイズが異なるものもあるようです。 Encyclopedia of Automatic Musical Instrument に紹介されているものは少ないですが、いろいろな機種があったようです。
ブリタニアもインペリアルも、その両方とも、ダブルコームに負けない驚くほどの音量と、すこしハデ過ぎるぐらいのキラビヤカな音色がして好きです。 まず、ボックスを開けてみると、予想通り、すこし分厚いがっちりした歯があり、かなりの力ではじいているのでしょう。 そのせいか、コームが丈夫なようで折れているものはほとんど見かけません。 ブリタニアもインペリアルも主に英国で売られていたようで、現在ディスクを探すと、必ず英国にたどり着きます。 発売当時の鉄でできたディスクは、ほとんど、真っ黒、もしくは茶色になったものが多く状態が悪いものが多いような気がします。 それに対して、おそらくリプロダクション(複製)のアルミ(合金)のものは綺麗な状態で手に入りますが、これは曲がりやすくて困りものです。
おそらく、日本で探すのは不可能に近いでしょうし、オークションなどでもほとんど見かけません。 知人の話では、英国のオルゴール取り扱い店に頼むと数ヶ月待たされて入手ができるそうです。
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Encyclopedia of Automatic Musical Instrumentとはオルゴールマニアのバイブルとも言われる自動演奏楽器の事典です。リュージュなどの新しいメーカーは掲載されていませんが、この情報量はすごいです。 |