オルゴールの衰退
Decline of music box

グラモフォン (蓄音機)

GRAMOPHONE

 

グラモフォン蓄音機と言い切ってしまって良いのかはわかりませんが、一般的にはそのように呼びます。

蓄音機は、レコードプレイヤーの前身で大きなトランペットのような(アサガオのような)金属ホーンや速度調節機能

を付けたものが最も多く普及しました。

グラモフォンでは、フォノグラフよりもホーンは大きくなって、より大きな音量を得られるようになっています。

古い時代の象徴的な道具として、この蓄音機は今でもいろいろな所で見かけます。


構造

あまり説明は必要ないと思いますが、スプリングモーターでターンテーブルに載せたレコード板を回転させます。

そして、そのレコードの上にトーンアームをそっと載せてレコードに刻まれた溝をニードル(針)でなぞり、その振動をサウンドボックスからホーンへと伝えて音を増幅して出します。


初期の頃は、やはりオルゴールと同じようなスプリングモーターを使い、ディスクオルゴールと似たような機構をほぼそのまま使っていました。

従って、レコードもかけられてオルゴールも聞けるというよりは、オルゴールにレコードがかけられる機能を付け加えた製品がでました。その中でもレジーナフォンが有名です。

レジーナフォンは名前の通りレジーナ社が作ったものですが、他にも同様な試みの、メルモフレール社のミラフォンなどもありました。

回転数はいくつか変えられるタイプが普通で Slow と 78(回転) と Fast のように何段階かの切替になります。

 

その後、電気的な音の増幅になってしまい、大きなホーンはスピーカー(とアンプ)に変わりました。


これらの機器の名前を厳密に挙げるといろいろな呼び方があります。

実際にはグラモフォン、フォノグラフ、エジソンなどの名称は会社や人の固有名詞でもありますが、海外では、それらの名前で代用され呼ばれることが一般的です。

 

 

 

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