オルゴールのメーカー
Music Box

フジオルゴール

FUJI

fuji

Japan 静岡

最新情報を頂きましたので下記へ追記してあります。

 

現在まだ調査中ではありますが、比較的最近までオルゴールを販売していた日本のメーカーについてです。

少なくとも1970年代までは、オルゴールを海外にも輸出していました。

(ネジの頭がすべてプラス+であることに注目ください。=新しい)

 

FUJIのオルゴールは、シリンダーオルゴールで、小型の18音ぐらいのものから30音ぐらいまでのピンを打ったタイプまで、いろいろなオルゴールをエントリーしていたようです。

現在でも、入手はさほど難しくないと思われますし、おそらく持っている方もいられるのではないでしょうか?

何か情報がございましたら教えていただけますようお願いいたします。

おそらく会社の名称はフジオルゴールだと思います。


 

写真のオルゴールは、小さいながらもコームも32音あり(実際には34本の歯ですが両端の2本は未使用)、同様のトーレンスAD30オルガニートなどの小型オルゴールに比べて同等かそれ以上の見事な演奏をしてくれるものです。

しかも、アームを移動するとスイッチが入りレコードプレイヤーのように電動で演奏がはじまりなかなか楽しいオルゴールです。

私はすっかり気にいってしまい、このメーカーについて、何とか調べたいと思っていましたがどうしても情報が無く、しかたなく見切りでこのページを作っています。

ちなみに、この会社の製品のラベルには、mim lador inc.と書かれています。

lador inc.もしくはmim との関連性についても興味あるところです。Lador はリュージュの傘下になった会社と同じ会社か?ということも良くわかっていません。

右の箱が開けると左のようになっています。

レコード盤のようなディスクを交換できます。

ある愛の詩

ゴッドファーザー

ララのテーマ

ロミオとジュリエット

サンライズ・サンセット

などなつかしの?映画音楽が楽しめます。

ディスクはこれ以外にも確認されています。

という記事を揚げていたところ掲示板にcue 様より、大変貴重な情報を頂きましたので、その文を下記に引用させていただきます。

先ず、昭和21年に立ち上がった『富士時計』という時計メーカーがありました。

この、『富士時計』というのは、半官半民の大手時計メーカー『東洋時計』の腕時計部門だった様です。

また、この『東洋時計』は現在の『オリエント時計』の母体の一つとなったメーカーです。

その『富士時計』が昭和24年に廃業する時、静岡市にあった工場の工作機械の払い下げを受け、当時の時計職人達と共に設立されたのが『フジオルゴール』です。

時計作りのノウハウを生かし、オルゴールの生産を始めました。

『フジオルゴール』では、もともと静岡市で盛んだった木工業者と手を組み、沢山のオルゴール付き宝石箱を生産しました。

それらの殆どがアメリカなどへの輸出品で、最盛期には1度に何十万個ものオーダーを受ける程だったそうです。

また、それらの殆どが日本を強くイメージさせる、『富士山』や『五重の塔』や『芸者』などの図柄でした。

現在でも大量に作られた当時のデットストックが、倉庫で見つかる事もあるそうです。

そして、その『フジオルゴール』もやがて倒産。

その設備などを受け継ぎ興されたのが、現在でも静岡市清水区でオルゴールを製作している『東洋音響』です。

 

フジオルゴールについて 投稿者:cue 投稿日:2005/10/18(Tue) 14:36 No.1054ヨリ引用


 

、『フジオルゴール』が生れた頃、朝鮮戦争から復員する米兵などが東洋のお土産として、和柄の描かれたオルゴールを大量に購入していくため、物さえあれば片っ端から売れたといいます。

当時の静岡市はちょっとしたオルゴールバブルになった様ですね。ただこれは、当時のどんな製造業でも同じだと思いますが…。

そんな状態だった為、オルゴール作りに目を付けた人は多く、この時、静岡市や当時の清水市には幾つかのオルゴールメーカーが出来たそうです。

そしてその中で、名前だけ判るのが『清水電業社』という会社。『東洋音響』の創業者は、この会社でオルゴール作りのノウハウを学んだのだそうです。

この『清水電業社』、もともとは港町・清水にあった船舶の電装会社だったそうですが、当時、どんなオルゴールを作っていたのかは不明です。

Re: フジオルゴールについて cue - 2005/10/19(Wed) 16:03 No.1058ヨリ引用

 ということで「東洋音響」と深い関係のあった会社だったことがわかりました。

 

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