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玩具の中の自動演奏 AUTOMATIC PLAYER in Toy |
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遡ること100年以上も前のヴィクトリア時代から、玩具の中で自動演奏をするものは生まれていました。 すでに当時から手回しオルゴールが丸いブリキの缶や、木箱などに納められたものがありました。 そして、その後の発展はすさまじく、ブリキの玩具が全盛の時代にはすでに、自動演奏をする玩具のコレクターがいたといわれています。 弓を弾くもの、弦をはじくもの、ピアノを叩くもの(自動ピアノ)、オルガンを弾くもの(自動オルガン)などバリエーションはかなりあります。 鉄琴を叩く玩具だけでも、数え切れないぐらいあります。今でもコンピュータ制御で鉄琴を演奏する玩具はありますが、当時は、本来の自動演奏楽器と同じような仕組みを使ったものも多く、その精巧さには驚かされます。 オルゴールの組み込み 終戦後に日本からアメリカやヨーロッパに輸出をした、オキュパイドJAPANの銘の打たれた玩具たちは、特に玩具としての完成度も高く、その中には、ゼンマイ仕掛けのものが非常に多くありました。 そのためにスプリングモーターを動力とするオルゴールのユニットは組み込みやすかったせいもあり、後にものすごい数が生産され海外に輸出されました。 また、アメリカでの大手玩具メーカーであるフィッシャープライズが、日本のSANKYOのオルゴールを組み込んだ玩具を多く生産したために、たちまち日本製の安価なオルゴールは世界中で広まりました。 ただ、欧州ではそれよりも多少高いトーレンスやリュージュのオルゴールを組み込んでいました。 ぬいぐるみに内蔵したオルゴールも、シュタイフ社などはリュージュ社のオルゴールを今でも使っています。 今ではミスタークリスマスというブランドでオルガニートなどのオルゴールユニットを組み込んだグッズが数多く出回っています。 |
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