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アンティークオルゴール antique music box |
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日本では、古いオルゴールのことをアンティークオルゴールと呼びますが、海外では、「アンティーク」という言葉が意味するものは約100年以上経ったものだけです。 つまりトーレンスやリュージュの小型オルゴールやAD30などの小型のディスクオルゴールはアンティークオルゴールとは呼びません。 したがってこのホームページでアンティークオルゴールとは約100年経ったオルゴールのことを指すことにします。 アンティークオルゴールと現代のオルゴール アンティークオルゴールはやはり、それなりの知識をもって接してあげないと維持をするのが難しいです。 例えば油の差し方、掃除の仕方、保管の仕方などです。簡単な修理も出来るに越したことはありませんが、自信が無い場合には自分でやらない方が良いでしょう。 それに対して、ご存知の通り、現代のオルゴールは特に扱い方などを知る必要も無く、綺麗な音で奏でてくれます。
アンティークオルゴールは高い? そう、その通りです! 日本で買うと特に高いです。 でも海外のオークションで買ったりすれば安く買えることがあります。 それに比べて海外でも、ちゃんとしたお店で買えばちゃんとした高い値段です。 その理由は、オークションでは保証が全くないということが大きな要因です。 私の経験では、トーレンスとかリュージュなどの最近のオルゴールならばまだしも、ポリフォンや、カリオペなどのオルゴールの場合には、オークションで購入してまともなものに合ったことはありません。 オークションの場合、カタログやコンピューターで見る小さな写真を見て判断する訳ですからでは、本当のところの状態が判断できません。 従って説明文や相手の書いた内容を信じるしかないということです。 これが凄く問題です。 相手がウソを書かなくても、相手にオルゴールの知識がなければその内容の信憑性は薄いわけですし、実際に違っていることも多いです。
中にはひどい人もいます。 写真では歯が全て揃っているのに、実際に届いたものは歯が2本折れていて、相手に確認をとると「輸送中に折れたのでは?」とのことでした。 でも入っていた箱を調べてもその破片は無く、それを伝えて問いただすと、どうも写真をグラフィックソフトで加工をしたようで、体裁がわるいから直してやったとのことでした。 これを読まれた皆さんが多少のリスクを考えてもアンティークオルゴールを海外から購入してみたい場合には 私が実際に体験した問題のいくつかをオルゴールの入手方法に書いておきましたので参考にしていただければ幸いです。 ちなみに日本のYオークションでも全く同じです。騙されないように必ず良く質問しましょう。私はむしろ日本のオークションの方が危険度は高いと思っています。 トーレンスのオルゴールの修理を参照してください。 現代の高級オルゴールとの値段 現代の高級オルゴールと値段を比較してみると、リュージュの高級機や、ポーターの値段よりも、むしろアンティークの方が安いです。 ただ、リュージュやポーターは保証期間がありますから、そういう意味では比較はできないのかもしれません。 アンティークオルゴールの選択 悪い状態のものは安く、良い状態のものは高い、これはどんなものでも常識ですね! でも、アンティークオルゴールについては、普通、自分で修理はできないものだと考えると「安い」という選択はしてはいけません。 なぜならば、コームの歯を1本修理してもそれには大変な技術を要しますから、修理代が2−4万円します。 ましては部品が不足しているものであれば、その部品そのものを作り出すのではなく、もう1台その部品を取れるオルゴールを購入して、そこから部品を取る方が安いのです。 レジーナやミラなど人気のあるオルゴールは必ず買い手がつきますから、完全にレストア(オーバーホール済み)をした状態で売っていることがあります。 そのような物は海外でも値段は高いですが、長く使うという事であれば保険だと思って高いことには目をつぶるしかありません。
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