オルゴール(ミュージックボックス)
inside music box

スプリングモーター(ゼンマイ)

 

 

スプリングモーターとはゼンマイのことです。炭素鋼の板バネをぐるぐる巻いたものです。

オルゴールでは、メインスプリングとか、ただスプリングとか呼ばれます。


スプリングモーターの種類

スプリングモーターを大きくわけると、3つです。

オープン

ゼンマイをただ巻いただけのオープンタイプ
シングルスプリング ゼンマイを香箱(丸い金属のケース)に入れたタイプ
ダブルスプリング ゼンマイを2つ組み合わせたタイプ

香箱

オープンタイプのスプリングモーターだと、炭素鋼をそのままにすると錆びやすい、炭素鋼に油を塗ると錆にくくなるがホコリがつきやすいなどの問題がありました。

また、ゼンマイが広がりすぎて場所もとり、体裁が良くない上に危険です。

そのために、炭素鋼の板バネをぐるぐる巻いて香箱というケースの中に押し込んだもので、中には油を一緒に入れておくために、小さな注入口があいています。

 

 

 

 

 

 


ダブルスプリング(モーター)

 

 

 

 

強弱、または同等の2つのゼンマイをつなげることにより、長いもので40分ほどの演奏を可能にするための発明です。この場合には香箱(ケース)が2つに分かれていますが繋がって1つのケースになったタイプもあります。

中には長時間の演奏のために4つ組み合わされたものもありました。

 

 

 

 


オルゴールでスプリングモーターが無いもの

アンティークオルゴールでもハンドルを巻きながら手動で演奏するものもあります。機構が簡単なので、安くて、好きなテンポで廻せられるのが特徴です。

また、最近のオルガニートなどのようにモーター式のもの(電動のもの)あります。

手回し(手回しオルゴール 手でハンドルを回すもの 回転速度を自由に変えられる
スプリングモーター ゼンマイで動かすもの 速度はほぼ一定で自動演奏が可能
電動 モーターで動かすもの 速度は一定で自動演奏が可能、電源が必要。

 


スプリングモーターのお手入れ

このトラブルを修理するのは非常に危険です。完全にゼンマイが伸びきった状態の時にあけるわけですが、大概の場合に、油の塊とともに、凄い勢いで板バネが飛び出します。ヘタをすると大怪我をするので、注意が必要です。できれば止めましょう!

それは例え小さなオルゴールでも危険です。

さらに、アンティークのオルゴールの場合にスプリングを上手く巻いて元通りセットするのも普通できないと思います。

ということで、できるのは油を差すだけです。

リュージュ三協精機のものにつてはメーカーか購入元に問合せれば修理が可能です。


このページで紹介した香箱に入ったスプリングモーターは、シリンダーオルゴールだけでなくディスクオルゴールフォノグラフグラモフォンでも使われました。

 

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