オルゴール(ミュージックボックス)
inside music box

ベッドプレート

bed plate

 

ベッドプレートとは

ベッドプレートとは、鋳物でできた土台です。ベースプレートとも呼ばれます。

上の写真のように、ここにほとんどのパーツを組み込み、調整して、ボックスに組み込みます。

オルゴールのコームの歯をはじいただけの音では非常に小さな音ですが、このベッドプレートを通してボックスに振動を伝えて音量を増幅させる働きがあります。


他のパーツをつけられるか

ほとんどの場合にベッドプレートにあけられた部品を配置する穴位置は、各オルゴールの工房で加工している場合が多く、同じようなパーツがあっても、それをつけても動かない場合が多いです。

つまり、ほとんどのオルゴールは個別の調整をされているということがわかります。

特にガバナーなどは、ネジの締め方だけで、動いたり動かなかったりするぐらい微妙です。


うまく反響させるには

時々音量の小さいオルゴールがありますが、ベッドプレートボックスとの接触をどの様にしているかを見てください。

普通は数本のボルトによって、締め付けるような形を取っていますが、クサビのようなものでボックスの木との間を埋めていたりします。

つまりベッドプレートの振動をいかに上手く伝達するかが、音量を決めることになります。

従って、その伝達方法を考えれば驚くほど音量は変わります。

クサビの写真


掃除の仕方

アンティークオルゴールの場合にベッドプレートは、油やホコリで物凄く汚れている場合があります。

そのような場合には、ほとんど動きませんから、全ての部品を取り外しオーバーホールとなります。

ベッドプレートの修復へつづく

 

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