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手回しオルゴール Hand Cranked Music Box |
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もっとも単純な構造をしたオルゴールがこの手回しオルゴールです。 手回オルゴールは、普通組み込み用オルゴールとして使われます。 従来の小型オルゴールから、スプリングモーターやガバナーを取り除くことにより、部品点数が大幅に削減され安く作れるだけでなく、自分の好きな速度で演奏できるというメリットもあります。 また、なんと言っても、廻しているだけでなんとなく楽しくなるから不思議です。 手回しオルゴールはアンティークでもかなり作られていました。小型ですが、ちゃんと曲を演奏するということで、これだけを集めるコレクターもいるぐらいです。 ヴィクトリア時代の手回しオルゴールの特徴としては、金属の缶の中に入ったものや小さな木箱に入ったものが多く、中があけられないものが多いです。 また、装飾などもステンシルや石板印刷などで立体的な装飾を施したものは稀です。当時の値段は少し高級な玩具ぐらいの価格で今のお金に直すと5000円から10000円近かったことと思います。 当時しっかりとした造りの手回しオルゴールは30音以上のものもあり、それはもっと高価です。またシンフォニオンなどは手回しディスクオルゴールも作っていました。 手回しオルゴールは、1940年ごろから、玩具の組み込みオルゴールとして、"JACK IN THE BOX" 「びっくり箱」で、大ヒットしました。 また、手回しオルゴールは丈夫で、さらに力が要らないために、回転させる行為を知育玩具に組み込んださまざまなおもちゃが生まれました。 そして、現代では、三協精機(SANKYO)が、穴を空けたパンチカードでスターホイールをまわして演奏するオルゴール、オルガニートを作り販売しています。 このオルガニートは現在いろいろなオルゴールに組み込まれてお手軽な値段で販売されています。 |
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