オルゴールのシリンダーにはたくさんのピンがあります。
このページではその方法について少し書いてみようと思います。
大きくわけると4つのタイプがあります。ただ、そのうち2つは非常に希です。
まずはもっとも、良く見かけるAのタイプは、日本のオルゴールメーカーは、ほとんどこのタイプです。
それでは順番に見ていくことにします。
Aタイプ: |
鋼鈑をプレスして、ピンを押し出しで作ります。それを筒状に巻いてシリンダーを作ります。当然、写真のように継ぎ目が見えるのが特徴です。 |
Bタイプ: |
リュージュのようなごく一部の会社で見られるタイプで、おそらくシリンダー自体を成型して作っています。
つまり、型に金属を流し込んでこのような形を作っているタイプです。
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Cタイプ: |
最も古い手法で、ピンを1本1本埋め込んでいるタイプです。このタイプはピンが針のように細いのが特徴です。
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Dタイプ: |
真鍮の筒に強い刃物でけがいて、ピンを立てます。従って、ピンの後ろの真鍮が抉れているのが分かります。 |
おそらく製造上の特許などの問題でいろいろと考えられてきたために、このように異なるタイプが生まれたのだと思われます。
ブランド銘の刻印が見えないものなどは、この製法によってメーカーを判別できることもあります。
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