B 演奏について
HOW TO PLAY

B8 ハープの指が痛い対策

 

 

最近、メールでも指が痛い時の対策方法を聞かれる方が増えているようですので、私の知っている限りの情報を書いてみようと思います。

但し、私はグランドハープについては良くわからないために、ここで書かれたことが有効かどどうかはわかりません。

また、これは、私の個人的な私見で、誰にでも同じであるかどうかはわかりません。


 

まず、初心者の方が最初に悩むのは、指の皮が痛くなって水ぶくれになって、その後に皮がむけるというパターンです。

これは弦楽器であれば、多少の違いがあるにしても、どの楽器でもほとんど同じような現象が起こるのではないでしょうか?


 

どうして、このような現象が起こるかについては以下の通りです。

本来指の皮は人間にとっては触感を直接感じ取る感覚器官であって、ある程度デリケートな部分です。

その部分で強く物を押さえつけたり、弦を擦ったりはじいたりすることは、痛くなって当たり前のことです。


 

ピアノでもそうですが、初心者の場合には、どのぐらいの力を入れればどのぐらいの音量を出すことができるか?がわからないためにかなり強い力で弾いてしまいます。

つまり音を出すのに必死になってしまうわけですね!

どの音を弾くか?指をどう運ぶか?に集中して、さらに大きくはっきりと音をだそうとすると、力が入って当然だと思います。

その余分な力の分だけ指にダメージを多く与えているわけですから、ほとんどの場合は痛くなってきます。

 

でも、ある程度上手になってくると、音に強弱をつけられるようになってきますから、それだけ力の加減ができるようになって指に余分な力が加わらなくなりますのであまり痛くはならなくなってきます。

 

ましては上級者の方などは、弾く場所や指の運びは手が自然に覚えて頭で考えなくなりますから、頭の中は音量を含む音楽性だけに集中しますから、ほとんど無駄な力はかかっていないと思います。(上手くなってくると本当に手が覚えてしまうという表現がピッタリになる時がきます。)

 

それでも、練習時間が長い人や、程良い休みを取らない人や、皮膚が弱い人などは痛くなってくることも時々あります。


 

指は、1、痛くなり、2、水ぶくれになり、3、それが潰れて、4、硬くなりを繰り返していると、後に5、柔らかくなってきて、そのままでも痛くならなくなってきます。

私は以前、マンドリンクラブに所属していたこともありましたが、100人以上の人がそれぞれの弦楽器で同じようなことをいろいろな対策をしていました。

それを見る限りでは、慣れるしか方法はないのかもしれません。

でも、緩和する方法はいくつかあると思います。


クリームを塗る。

専用クリームを売っているという噂はありますが、私は見たことがありません。特に探したわけでもないので真相はわかりませんが・・・・・

当然指先が、乾燥して、割れてきたり、本来手あれがひどい人は、ハンドクリームを塗るなどして保湿をするのは有効だと思います。

海外のあるサイトでは、ワセリンなどを塗れば良いと書いてありますが、やはり普通のクリームでもさほど変わらないような気がします。

寒い日に赤切れのようになると最悪ですので、カサカサしてきたら必要でしょう。

 

程よく練習を止める。または手加減をしてみる。

初心者の人には難しいと思いますが、これを勧めています。

最初は気合が入っているのでこれはなかなかできないのかもしれませんが、少し赤くなったぐらいでストップをする方が良いです。

痛くてヒリヒリしてきたら、もうその時点でストップしても、必ずという程に、、2、水ぶくれになり、3、それが潰れて、・・・となってしまいます。

水ぶくれになったり、潰れたら、やはり練習できなくなるのでその前に休んでしまえば良いという考えです。

 

バンドエイド?を貼る。

ほとんどの人はこれをやりますが、初心者にとって、痛みはおさえられるでしょうが、弾いた時の感触が変わりますから、あまり良い方法だとは思えません。

ただ水ぶくれになってきたりすると、そうも言っていられなくなると思いますが・・・・

ただのテープを貼った方がまだ良いかもしれません。

貴重な情報を頂きました。※

 

お湯につけて、指を柔らかくする。

これは最悪です。逆効果で痛い思いをします。

 

オリーブオイルを塗る。

ヨーロッパでクリームの代わりに使ったのでしょう。保湿性は高いそうなので良いのかもしれません。(試したことはありません。)

 

粉をつける。

弦にベビーパウダーをつけるのが良いという噂があり、やってみましたが、スチール弦は錆ますので注意が必要です。最初だけ効果があるような気もしますがお勧めできません。

 

フィンガースプレーをつける。

ギター用で売っている指板や弦につけるスプレーです。指の運びがスムーズになるというものですが、少しだけ良いかもしれません。

でも、高いものなので、買ってまでというとあまりお薦めできません。(気休めに・・・といった程度でしょうか?)


以上、役に立たない情報になってしまいましたが、

私の場合には、どの楽器でも必ず、マメを作る方でしたので、いろいろな対策をしましたが、結局、力を抜いて、ゆっくり練習をする以外ありませんでした。

また、スチール弦の楽器の場合には、慣れるまでは、半音から2音ぐらいまでチューニングを下げて練習します。

ナイロンも多少は下げてもできるかもしれませんが、アイリッシュハープなどの場合は触れた感じも変わってきてしまうのであまり下げられません。

自分のハープでないと下げられないので、レッスンなどで楽器を練習している方はこれはできませんね!

あとは、あせると力が入る。姿勢が悪いと力が入る。イスの高さが合わないと力が入る・・・なども要チェックでしょう!


 

よく女性はマメができるなんて、といわれますがそんなに凄いマメができるわけではないのであまり心配は要らないと思います。

コントラバスやチェロなどに比べれば可愛いものです。

 

良い情報を教えていただきました。

 

初心者は、何もしないで弾き続けたらおそらくは水ぶくれになります。

その対策として、掲示板でも書いてありましたが、危なくなったらカットバンを 貼るのは効果があるそうです。

以下は実践された方からのレポートを少しアレンジさせていただき引用させていただきました。

 

指先が赤くなってちょっとヒリヒリする...かな?と思ったら、すぐにカットバンを貼って練習します。

確かに指先の感覚が変わって弾き難くはなるのですがカットバンの材質を選べば意外と大丈夫です。

実際に、水ぶくれや血豆を作ってしまったら泣くほど痛いので練習どころではありませんが、赤くなってる 程度でカットバンを貼れば少しは痛くても何とか弾けます。

そしてこれを繰り返してるうちにだんだん指先が硬くなりますから、

今度は目の細かい爪ヤスリで 軽く表面を磨く (音が硬くなりすぎるのを防ぐため。削るとまた痛くなるので磨く程度)。

これを何度か繰り返してるうちにだんだん硬かった所が柔らかいタコに変わります。

そうすると柔らかくて芯のある綺麗な音が出るようになります。

期間は...人にもよりますが私の場合は3〜5時間程度の練習で1ヶ月くらいでした。

 

 

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