5弦の基本はG長調とg短調です。短調にする場合は、第3弦を半音下げます。 階名では低音からドレミファソかラシドレミとなります。
10弦の基本はG長調/e短調です。
(チューニングを変えてDからGの間で自由にしていいと思います。)
本来、各弦を音階名でドとかレとかで呼びますが、カンテレの場合にはいろいろな弦数もあるので、それらに対応するには、弦番号で弾く方法があります。 弦の呼び名は低音から1、2と数えていきます。
チューニングを変えている場合には、本来の音程での演奏ではなくなりますが、このように弦番号で演奏したり、本来の楽譜で弾くべき弦をはじいていけばそのまま演奏はできます。
例として10弦の場合、低音から、階名でソラシドレミファソラドとなります。5弦と短調の曲で合奏する場合は2弦、3弦、6弦、9弦を半音下げて(g短調)、ミファソラシドレミファラとします。※注1
多弦(21弦〜36弦)の場合は、ダイアトニックで設定されています(通常C-C、F-Fな どの音域で設定)。
調を変える場合は、半音操作レバーで変えます。この場合、通常 はC/Am、F/Dm、G/Emに対応できます。それ以外の調は、予め、糸巻きペグで調製して
おきます。
半音操作レバーのない場合も同様です。半音操作レバーがないと、臨時記 号には対応できません。
これらの楽器で演奏するためには、楽曲をC/Amに転調する必 要が出てきます。
また、他の楽器との合奏は多少の不便があります。
38弦、39弦(通常コンサート・カンテレとよばれている)は、各音単位に、5オクター ブ一緒に半音操作(ダブルアクション)する機構がついているので、全調に対応でき
ます。価格の高いのが難点です。
※1 「5弦と短調の曲で合奏する」の意味は、5弦と10弦で長調の曲を合奏するときは、両方G長調なので問題はないのですが、短調の曲を合奏するときは5弦はg短調、10弦はe短調となります。合わせるためには10弦の方を調整する必要が出てきます。第4弦のGをラとする音階にすることになります。
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