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E1 ウケリン Ukelin
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弦の数 |
32 |
Strings | 32 |
音階 | ダイアトニック | Scale | diatonic |
コード専用弦 | あり | Chord Strings | 16 4chord |
コード演奏機能 |
なし |
Chord Function | no |
サイズ | Size | ||
サウンドホール | 1か2 | Sound hole | 1 or 2 |
推定販売年 |
1925-1950's |
Age (circa) |
about 1925-1950's
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複弦 | なし | Double string(like mandolin) | no |
現在の入手におけるレア度 | ★★★★★ | Rare | 5/10 |
サンプルのメーカー | Maker |
基本構造: 左右に弓で弾く弦が8本づつ、間に挟まれるように中央に4コード16本の弦が張られています。 |
演奏概略: 机のような平らな所において演奏します。 右手で弓を持ちメロディを、左手は爪(ピック)で伴奏担当します。 弓は押しても退いても(アップ・ダウン?)音を出すことができますから、左右に分かれた8本づつの弦をどのように移動すれば効率的かを考えれば早い演奏も可能です。 基本的に弓で2本の弦を弾くことはありません。 |
名前の由来(推測): ウケ(ウクレレ)とバイオリンの中間ということから、この名前を付けたものと思われます。 |
右の図にあるサウンドホールをホールをまたいで譜面立てを差し込む2つの穴が用意されています。 |
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ハワイアンアートバイオリンよりも、弾きやすくするために弓で弾く弦は逆U字型の金属を通して弓が正確な場所を奏でられるようにしています。 |
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一応ウクレレのような形状が残っていますが、伴奏弦を弾くとウクレレよりはギターに近い音がします。 後に、このようなウクレレの形状を無くした、シンプルな箱型のデザインのものも発売されました。 |
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伴奏弦は4つのコードになっておりますが C D E F F# G A B の音がすべて含まれていることが ミソ です。 |
コメント |
1925年頃にアメリカで全盛を迎えたボウドハープの代表です。 この頃のアメリカでのハープは特許戦争となり、これより前の時代に出ていたハワイアンアートバイオリンを改良した形で特許をとり、バイオリンのような旋律にハープの伴奏を一人の演奏者が出来るということで人気がでました。 アメリカでは、このようなスリムなタイプになりましたが、ヨーロッパではコード弦が多く幅の広いタイプが普及しました。 ボウドハープはドイツでは現在でもほんのわずかに生産していますが、それ以外は現在では生産されなくなってから40年は経ちます。そんな中で、今でも海外のミュージシャンで使っている人がいるようです。 もともと、人気があった楽器の一つだったらしく当時の楽器の台数は多く出ているために入手は比較的簡単です。 しかし、年代もそうですが当時の塗装の問題や、サイズが大きい割には単板を使ったりしたために、本当にどれもコンディションが悪く綺麗なものを探すのは大変です。 この写真をとったこの1台でも奇跡に近いぐらいの良い保存状況だと思われます。 もし、このような楽器を入手したいと思った場合には、ウケリンを探すよりもE2 バイリンウケを探した方が綺麗で新品のような状態のものを探す事が可能ですのでお薦めします。 但しE2 バイリンウケは音階や音色は違います。
世界の楽器百科図鑑に、このウケリン写真が載っています。ただ残念なことに演奏方法について間違った記述があり、おそらく演奏をしていないで書いたものと思われます。 おそらく世界でNO1のウケリンサイトBob's Ukelin Homepageです。当サイトもJapanese Zither Siteとしてリンクしていただきました。
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メロディー弦(弓で弾く弦)
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