E 楽器紹介
MUSICAL INSTRUMENTS minority

E11 フィドラ(コンサートマンドリネッテ)

Fidola (Konzert Mandolinette)

 

 

 

弦の数

58

Strings 58
音階 ダイアトニック Scale diatonic
コード専用弦 28 (4コード) Chord Strings 28 4chords
コード演奏機能

no

Chord Function no
サイズ 580mm 480mm Size 580mm 480mm
サウンドホール Sound hole 1
推定販売年

1918 -1940?

Age (circa)

1920-1940

複弦 あり Double string(like mandolin) yes
現在の入手におけるレア度 ★★★★★ ★★★ Rare 8/10
サンプルのメーカー   Maker  

 

 

基本構造:

基本的にはMARXOPHONEと同じような構造です。

BOXの中に板バネについたハンマーが入っており、ボタンを押すとそのハンマーが弦を叩く構造です。

演奏概略:

机のような平らな所に置いて演奏します。

左手で伴奏、右手でBOXの上に並ぶボタンを押すことによりメロディを演奏します。

 

名前の由来(推測):

不明

 

 

一列に並んだボタンを軽く押すだけで、トレモロ効果を発揮します。

白と緑のボタンの色は、特に意味がありません。

 

トレモロユニットを裏返しにしてみました。

上にある木のようなハンマーで弦を叩きますので、MARXOPHONEと

少し音色が違って聞こえます。

もともと弦の長さや音の響き具合も違うのですが、トレモロの速度も違い

ます。

ボタンは、樹脂ではなく、おそらく象牙(何かの角?)と瑪瑙(めのう)で作られていてとくに瑪瑙はとても重いです。

ボディのデカールは花模様ですが、もともとヨーロッパのハープの方がデザインは派手で、綺麗です。

ユニットを取り外したところです。

サウンドホールの中のラベルはなぜか、私が入手した時にはこのようなハデな色の紙が貼ってありました。

 

 

コメント

主にドイツで売り出されたハープです。生産数はあまり多くないと思われます。

コンサートマンドリネッテという別名を持ちます。

このサイズのハープは、ドイツのバイオリンハープなどでもよくあるのですが持ち運びも含めてかなり場所をくいます。

幅が広いだけに音量とかは確保され、響きも良いのですが演奏をするときも少し不便を感じることさえあります。

構造的にMARXOPHONEと同じですがハンマーがBOXの中に入っていて、BOXははずすこともできますので(本当ははずせないのかもしれませんが・・・)掃除をするのが楽で、さらにこちらの方が見栄えが良いと思います。

ただ、調整が上手くいかないとボタンが引っかかることがあり、演奏の途中で中断されることになります。

 

実はこの楽器の音色はかなり綺麗で、演奏もしやすいことから、お気に入りの1台です。

 

コード用の弦は1つのコードに付き7弦あり、2本は短い弦でオクターブ上の音を出すように調整します。

メロディの複弦の張り方として、間隔が狭く、丁度マンドリンと同じぐらいですのでピックなどでのトレモロも可能です。

 

 

 

コード弦

音階 D# A F D# A F D F C A F C A F
弦数
 

 

8ve

 

8ve

 

8ve

 

16ve

 

音階 D B G D B G G E C G E C G C
弦数
 

 

8ve

 

16ve

 

メロディー弦

音階 C D E F G A B C D E F G A B C
弦数 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2
 

 

 

 

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