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G14 カンテレ Kantele |
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カンテレとは あのムーミンの国?、フィンランドの民族楽器としては比較的有名な楽器です。 一見チターに見えますがカンテレには非常に特徴的な機能がついています。 それはダンパー(ミュート)機能です。 コードハープの一部にもついているものはありますが、このように民族音楽を行なう為を考えて効果的に組み入れたものはカンテレだけです。 基本的には楽器の上についている板状のカバーの裏にはかなり厚くフエルトが貼ってあり、それを手の平もしくは指などで押すことにより、弦の消音をはかります。 そして、慣れると弦の消音だけでなく、弦を半押さえ状態でピチカートをしたり、弾くと同時にミュートを開放したり技があるようです。 音の特徴 また、ハーモニクスを使った演奏なども一般化して独奏楽器としても確立しています。 カンテレは弦の多いものは良く聞くと、いろいろな楽器の複合のような音がします。 一番近いのはチェンバロでしょうか、でも高い弦だけだとアコースティックギターのようにも聞こえます。また、大型のチターの音にもかなり似ています。 そして、この楽器の低音の響きや独特の音色はインパクトがあります。 多弦カンテレの場合には、大きなボディに澄んだ高音と、太い低音が同時に得られます。 特に普通のチターに比べ厚みのあるボディに比較的強く張った弦は、独特の倍音の成分と音の伸びがあります。 弦数 カンテレの弦数にはかなりの幅があり、小さいものと大きいものは別の楽器のように音の響きが違います。 5弦、7弦、9弦、10弦、12弦、14弦、15弦、18弦、21弦、25弦、32弦、36弦、39弦・・・(下の表を参考にして下さい。)
本来カンテレはたった5弦のシンプルな楽器でした。それが20世紀の中後半にかけてどんどん弦数が増えて様々な種類があみだされました。 そして今では39弦カンテレまであり、本来の楽器からは想像もつかない広い音域と半音を得られる楽器となっています。 通常もっとも演奏会などで独奏楽器として演奏されるのは21弦以上のものです。 5弦カンテレはアンサンブルなどでは今でも使われ、学校教育でも伝統的な楽器として見直されているようです。 半音操作 上記に半音階の演奏を可能にしたカンテレがあるということを書きましたが、普通は半音操作をするアイリッシュハープでいうレバーをつけます。 ただレバーとも呼ばれますがセミトーンレバー(シャープレバー)などとも呼ばれ、レバーを回すような構造になっています。 アイリッシハープのレバーと同じようなものです。 また、最近では、大型のカンテレでは、丁度グランドハープのペダルのように作用する7つのレバーがついているものも開発されています。 こちらは、瞬時に調を変えることができ効率的です。 カンテレも弓形ハープの歴史を追いかけるように急速に変化していっています。 おそらく、音楽の多様化した現代の音楽に対応できるように変化しつづけていっている数少ない民族楽器だと思います。 エレキカンテレ カンテレはおそらく発展途上の楽器でいろいろなことが試みられています。 ストラップをつけて、コンサートでアピールする人もいれば、エレキカンテレなども、ごく普通になってきました。 カンテレの弦は意外ときつく張られているので、澄んだアコースティックの音がします。 そこで、エレキカンテレでは、それをさらに幻想的に演出するエフェクターが使われます。 普通、エレキギターで使われている、ディレイ、エコー、コーラス、フランジャーなどを組み合わせて、とても一台で演奏しているとは思えないような演奏が可能です。 さらに、ハーモニクスも簡単にできるために不思議なほど変化をつけることができます。 また、これをコードでジャラジャラ弾き鳴らすことによりパワーのあるギターストロークのような効果も出せます。 今後フィンランドのロックバンドなどではカンテレはどんどん入っていくのではないかと思うぐらいです。 演奏方法につてはカンテレの演奏(入門)も参考にしてください。 |
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弦の張り方には同じ弦数であっても多少の違いがあるものもあります。
その他に18弦などもあるようですが、一般的ではないようです。 |
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