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民族楽器のライアー(リラ) Leier |
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上記の写真を見てイメージが壊れると思った方も多いのではないでしょうか? 構造的に同じライアーの仲間は現在でも各地にあり、この形状のものはアフリカ東部や中東を中心にいろいろな形のものがあります。 今では、実際に演奏される楽器というよりは、民芸品として観光客に向けて売られているようなものの方が多いかもしれません。 では下の写真のような形はどこで生まれたのでしょうか?また発祥は同じでしょうか?
問題を出しておいてすみませんが、実は正解を私も調査中です。 メソポタミア時代にさかのぼると発祥は同じかもしれません。 ただ、多くの文献を見る限りではすでに1000年以上前にヨーロッパではこのような形の壁画などがあることから かなり昔から別の進化をしてきたものだと思われます。 ただ、その間をつなぐ資料が見つからないようで、実際のところわかりません。 他のページでも書いたとおり、この下の写真のライアーは本当の意味で実在せず、むしろ上の写真のタイプの方が実在します。 下のライアーは図案としてデザイン的にアールヌーボーやアールデコ調にされたマークなどでは有名ですが、そのデザインされた楽器はどれも演奏をするには難しそうな感じがします。 さて、民族楽器としてのライアーについて少しだけ気になった点がありました。 それは演奏形態(姿勢)です。 ヨーロッパのライアーはほとんどが抱えて弾くのに対して、民族楽器のライアーは横にしたり、縦にしたり地面に置いたりと実にいろいろな形態があることです。 サイズも1mを越す大型のものもあります。 また、両手をたくみに使って、片手で、弦を弱く緩ませたり強く引っ張らせたりして、音程を変化させるなどの奏法があります。 まだまだ、調べていくといろいろ面白い発見があると思いますが、残念ながら、実際に行って演奏をなかなか聴けないのが残念です。 お詳しい方がいらしたら何か情報を頂ければと思います。 |
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