L 水瓶型ハープ
LYRE & KITHAR

1903年アイデールハープ

Ideal Harp Leier

Manufactured by Reinhard & Co. 398 Palisade Ave. Jersey City N. J. It shows a patent date of Jan 13, 1903

このライアーの名称はIDEAL HARPと呼ばれ、1900年初期にある程度ライアーに近い形状の楽器がいくつか生まれました。

その中でも、この楽器は非常にユニークです。

前と後ろに張られた弦の数は多く、しかも、前はメロディ弦として、後ろはコード弦として使います。

コードハープのように、コードライアーとでも呼んでもおかしくない構造になっています。

このようなコード弦を持つハープの仲間は弓形のハープでも見つかっているようです。

構造はライアー70%とチター30%の中間と言ったところでしょうか?(このホームページを良く読んでいる人にはわかると思いますが、微妙な表現ですね!)

音は良く響き、とても澄んだ綺麗な音です。弦の張りが強くライアーとしては音量があります。

写真にある楽器は、実は楽器復元を中心に行っているテキサスにある工房でレストア(復元)※されたもので演奏可能な状態にあります。

ただ、もとの状態が悪かったせいか弦の調律が一部わからなくなっていたために、現在調査中です。

おそらく当時の、演奏曲から考えて5つのコードは割り出せます。

予想ではピアノリンなどと同じコードと思われます。

数本のわからなかったメロディも弦も太さと弦の長さから割り出すことができました。

なぜ、このライアーを紹介したかというと、この弦の配列は、予想よりも弾きやすく、

さらに現在の曲も弾ける音階を持っているために、実用的である点にあります。

このような楽器が現代に再販され皆さんのお手元に届けばられれば良いですね!

※レストアは、レプリカとは違い真似をして作るのではなく、実際にあった楽器を修復して新しくするものです。

★★★★★ ★★★

 

 

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