調律用ハンマー(チューニングレンチ、チューニングキー)という言い方が正しいかどうかわかりませんが、これがなくてはどうにもなりません。
ハープの場合は、ギターのような手で簡単に回して調律できる糸巻き(ペグ)が使われていないために、調律用ハンマーも楽器の一部のように重要なものとなってしまいます。(アルパやライアーの一部ではペグを使っているので道具は必要ありません。)
しかしながら種類もたくさんあり、なかなか力を上手くかけられるものがなく少し廻すつもりがたくさん廻してしまったり、硬くて全然廻せなかったりと良いものを見つけるまでに苦労します。
アイリッシュハープなどでは、メーカー純正についてくるものでも粗悪なものがあります。
ほとんどの場合互換性があるピンを使っているために、調律用ハンマーの形状は違っていても使えるのですが、握りやすく力が上手く伝達できるものを使わないと、ピンも痛めることになります。
もし、付属の調律用ハンマーが使いにくかったら、その使用はやめて、単体で売っているものを購入した方が良いです。
私個人の感想としては、T字型をしたものか比較的大きな柄をもつタイプです。下の表を見て下さい。
時代にもよりますが、戦争中のものやコストダウンのためにボルトを改造して作ったものなどは使わない方が良いと思います。
また、柄が短いものなどは改造して柄を付け足したり、廻すのに力がかかるものはスポンジテープを貼るなどして手が痛くならないようにしましょう。
基本的には、ハープやダルシマー、チターなどで使われるPINの種類は4種類ぐらいしかないので、よほど特殊なものでない限りは大きさの違う調律用ハンマーを数本持っていれば、どのハープでも対応できます。
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