ジュエリーの時代

ジュエリーそのものの価値とは関係ないかもしれませんが、説明でよく出てくるのが 時代です。

国によっても呼び方は変わり、とくに日本では少し古いと全てアンティークと言ってしまいますが

海外では以下のように分けて呼びます。

知らないよりは知っておいた方がより楽しくなるので参考にして下さい。

 

アンティーク

海外では100年以上前、つまりビクトリア時代より以前のものを言います。日本では30年ぐらい前のものでもアンティークとか言う人もいますが正しくはありません。

 

ジョージアン 

18世紀から19世紀前半のジュエリー(主に英国のものを指します。) 細工も技術レベルによって非常に格差があり、綺麗なものは入手困難です。 良いものは価格も驚くほど高価です。

ビクトリアン 

19世紀のものを主に言います。実際にアンティークと言えばこのぐらい の時代のものを指します。オルゴールなどと同じで貴族やお金持ちの 装飾品として、贅を尽くしたものも多く、しかも入手量も比較的多いと いえます。この時代のコレクターもかなり多いくいます。

エドワーディアン

1900年初期を言い、この頃にはかなりの量のジュエリーが出回り 庶民の手にも少しづつ渡るようになりました。 小さな個人で始めた工房が多く誕生し、今のコスチュームジェリーの原点 はここから見られます。 特に時代をエドワーディアンと特定することは少なく、むしろアールヌーボー とか呼ばれるものの法が多いような気がします。 有名なタイタニック号はこの時代です。映画と比較されてはどうでしょうか?

アールヌーボー

1900年初期に、主に曲線を多用したデザインがはやりました。 そして、ジュエリーだけでなくインテリア全般にも及び、ジュエリーを入れる カスケットなどには素晴らしいものがあり感心します。 ちなみにカスケットをコレクションされている方がいましたらご連絡ください。

アールデコ(アートデコ)

1930年前後を言います。 アールヌーボーの流れを少しは受けていますが、かなり、色彩やデザインが 顕著に異なります。ここでは余り説明しませんが、現在でもこの時代のデザイン を意識したものは多く出回っています。

レトロ

1950年中期を(50年前後)を言うのが一般的だと思いますが、日本では 70年代頃までを言う場合があります。 ファインジュエリーでは安定した制度の出た量産ができるようになりました。 また、コスチュームジュエリーはベークライトからプラスチックにかわり 成型品のコストが下がりました。庶民が普通にジュエリーを身につける習慣が この頃に確立しました。

ビンテージ

やはりレトロと混同されますが、アメリカではビンテージは1960年代70年代が 主です。 コスチュームジュエリー全盛の時代で、材質やデザインもファインジュエリーを抜く? ものも見られます。 ブランドの定着もこの頃からでしょうか?

コンテンポラリー

現代のことです。特に新素材を使ったものや、複雑な金属のあわせ技術、プリント技術を使い、どの時代風のデザインも実現可能です。また、人工石も多く使われるようになったため質はあがりましたが、価値感が変わりつつあります。

 

ちなみにある洋書によると以下のように書いてありました。上の表と見比べれば

だいぶ感覚的にずれていることがわかります

Age start end
Georgean 1714 1830
Victorian 1837 1900
Arts/Crafts

1894

1923
Art Nouveau 1890 1915
Edwardian 1901 1914
Transitional 1910 1925
Art Deco 1920 1935
Retro 1935 1950
Art Moderne 1935 1945
Mode Art 1940 1975

ジュエリーの種類

ジュエリーにも種類があります。

といってもどのように分類するかは

まちまちで、素材などの表記を良く確認した方が良い

かもしれません。

 

ファインジュエリーとコスチュームジュエリー

ファインジュエリー

基本的には貴金属と天然石のみを使ったジュエリーの総称です。この際にパールやサンゴを入れる場合やベッコウや琥珀を入れるかなどは意見の分かれる所です。

コスチュームジュエリー

厳密に言うと少し異なりますがファインジュエリー以外のもの全てを言います。もちろんメッキ品などもありますが、金を使ったものなども多くあり、ひとくくりに安物や粗悪品ではありません。

サインド(ジュエリー)とアンサインド(ジュエリー)

サインド(ジュエリー)

ジュエリーに刻印がしてあるものを言います。主に作った会社や工房、作者などですが、生産国や高価なクリスタルを使った場合などはその名前などが刻印されます。

また、シルバーなどの.925や18kなどの表示も含みます。

アンサインド(ジュエリー)

  • 刻印がないものです。しかしながら刻印がないからと言ってそれが低く評価されるわけでもありません。また、以下の場合はサインが省略された可能性もありますので専門のガイドブックを見て$10のものが$1000に化けたなどの話はいくらでもあります。
  1. 小さくて表記する場所がなかった場合。
  2. OEMのように受注生産したもので何らかの理由によって刻印できなかった。
  3. ブローチとイヤリングのセットなどで、ブローチ側だけサインがされてそのセットがばらされた場合のイヤリング
  4. 時代的に非常に古い

その他のジュエリーの呼び方

エステートジュエリー

中古のジュエリーのことやビンテージジュエリーをこのように呼ぶ人もいます。アメリカでは普通の生活の中で使うジュエリーを呼ぶことが多いです。

デザイナーズジュエリー

デザイナーが手がけたジュエリーで、メーカー名や工房名、または作者の銘がサインされていることが普通です。

ブランドジュエリー

どちらかと言うと、日本以外ではあまり聞いたことがありませんが、デザイナーズジュエリーと同じ意味で使われます。

 

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