ルビーの適正価格 |
ルビーの適正価格 | ||
最近海外のオークションを見ていたら、ルビーの価格の開きがあまりにも大きいのに驚きました。その差は何十倍もあります。 本来ルビーの価格はサファイアよりも高価なはずですが、現時点ではほとんどのものが逆になっています。 また、以前ではあまり表示されていなかった含浸の表示などもされている業者も一部にはあり、少しづつ業界の流れが変わってきているようです。 殆どの業者の方は知っての通りルビーのほとんどはエンハンスメントというよりはトリートメントがされています。 一般的には、ヒート(加熱処理)を行い色上げ(色の改善)をします。 ルビーの原石は暗い色だったり、あまり綺麗でない紫色のものが多く、それらを赤くする際に行います。 ただ加熱しても色が良くなる場合もありますが、その際にその色の元になる添加物質と共にヒートすると発色が良くなります。 加熱には石を透明にする作用もありますので、不透明の多いルビーにとって重要な要素といえるでしょう。 これだけではうまくいかないものや、表面のキズなどや中のインクルージョンが多いものには鉛ガラスを染み込ませます。これを含浸といいます。 含浸は、下の例の赤文字が示しています。 これらの作業は研磨の前に行います。現在の綺麗なルビーの殆どは含浸がされています。 そして綺麗なルビーを作りあげるのです。 実は、この研磨の工程によっても価値がかなり変わる要素を含むのですが、ここでは長くなるので割愛します。 以上のようなことから、ルビーの加工技術はかなりUPしたために安いルビーが増えていることは事実で、それにより価格破壊が起こっているとも言えるでしょう。 そんな中ナチュラルナチュラルと呼ばれる無加工(カットを除く)で綺麗なルビーもごく稀に自然の力で生まれることも事実です。 これらは非常に高値で取引されますが、殆どの場合にその価値と価格を見比べた場合にリーズナブルではありません。 現在簡単に、ルビーやサファイヤが人工石(合成石)で作られるようになった今、あなたは、この加工についてどう思われますか?
現在取引されているルビーの現地価格ですがキャラあたり高いもので数$1000、安いもので$1です。 |
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参考ページ:ルビーのトリートメント |
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