オルゴールの復活
Revival of Music Box

ポーター

PORTER

New england USA 1974-

 

ディスクオルゴールの標準的なディスクのサイズは約40cm(15+1/2)だということは他でも書いたと思います。

それを再生するオルゴールを現在でも作っているのがポーターです。

基本的には、高価なものなので、ある程度の在庫以外は注文生産のようになり、取り寄せにもある程度時間がかかるようです。

ポーターレジーナの流れを受け、アメリカで高級ディスクオルゴールとしての販売をはじめたわけですが、そのときにリュージュを扱う高級宝飾店や高級デパートなどの販路で、高価ではあるが最高の装飾品として扱われました。

そして、リュージュトーレンスポーターは宝飾店やオルゴール専門店に並ぶことになります。


 

幾つかのモデルがあり、30cmのディスクをかけられるタイプもありますが、やはり、約40cmレジーナ互換の方が魅力的だと思います。

40cmディスクは非常に多く複製がされていますから、比較的安価で、入手も簡単な上に多くの曲目から選べます。

ただ、問題なのは、そのポーターのオルゴール本体の値段にあります。

豪華な象嵌などが必要でない場合には、アンティークのレジーナなどを買った方が安い場合もあります。

ただ、アンティークオルゴールの場合には、スプリングモーターが弱っていたり、ノイズが出たりと100年の歳月の疲れがでていますから、単純に値段だけでは比べることはできません。

個人的な主観ですが、ポーターの音色はレジーナとは多少違い、音の残響などはアンティークのレジーナの方が多く、音のばらつきが少なくクリアなものはポーターのように感じます。どちらが良いかは好みが分かれることでしょう。

 

最近ポーターは7インチディスクを演奏できる(ポータータイタスという名称の)小型のディスクオルゴールを出しました。でも価格はうなってしまうほど高いです。


 

また、ポーターに付属するディスクは、わざとソリを入れて曲げていますが、これが上手く曲がっていないものがあり、スターホイールがかみ合わずバチン、バチンと音をたてることがありました。

新品を購入して、この現象に出会うと不良品ではないかと心配するかもしれませんが、大概の場合はディスク側に問題があり、本体の問題であることは希です。

もし、これからディスクオルゴールを購入する人がいるならば、アンティークオルゴールも同じようにディスクが曲がっていなくてはうまくいかないものもあるので、ディスクはむやみに平らにしない方が良いでしょう。

 


 

ポーター社がある限り15.5インチディスクが使えるオルゴールを新品で買えるわけですから、後世へ残すという意味でも頑張って欲しいと思います。

ポーターは美しい象嵌がちりばめられています。


最近ですが、小型のシリンダーオルゴールも高級化粧箱に入れて販売しています。

ムーブメントは三協精機の18と30です。

 

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