玩具の自動演奏
AUTOMATIC PLAYER (TOY)

メロディプレイヤー

Melody Player

1940年ぐらい?

メロディプレイヤーは非常にヒットした商品かもしれません。

中をあけると構造は比較的簡単ですが優れた一面もあります。

まず、簡単に原理を話すと、フイゴではなく回転式のファンで風をハーモニカに送り手巻きのミュージックロールの穴の開いたところから空気が抜けて音が出るというものです。

ファンを使うことにより、フイゴよりも安定した空気の供給ができて音量もある程度確保できます。


中はこのように、簡単に開けられます。

おそらく1940年ごろにファンで風を送った玩具はまだ少なかったと思います。


また、写真の中央の盛り上がった部分の下がハーモニカになっておりミュージックロールが密着できるように微妙な丸みをもたせています。

ロルモニカはハーモニカとして売られたために、口で吹かなくてはなりませんでしたが、このメロディプレイヤーは玩具として売り出されたためにこのような機構をつけられロルモニカよりも、むしろ安定した自動演奏装置になっています。

小型ながらも16音20cm四方のこの小さな缶から自動演奏ができる不思議さはなんともいえません。


ちなみに、このメロディプレイヤーは、外装が、ニンフ(パン)の絵とディズニーの絵と、動物の絵の3種類が確認されています。

ディズニーのものは非常に相場が高くなっており50000円程度はします。


ロルモニカミュージックロールよりも少しだけメロディプレイヤーのロールの方が大きく、紙は厚いのですが破れやすいです。

もちろん互換性はありません。

 

 

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