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E13 ハワイアンティプル Hawaiian Tiple |
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たった16弦でもハワイアンは弾けるか?ということでこの選曲をしました。 sound sample "aloha-oe"(372k wav ) このサンプルではハンマーとボトルネックは使用していません。 |
弦の数 |
16本 |
Strings | 16 |
音階 | クロマチック | Scale | chromatic |
コード専用弦 |
あり(4コード)D A E7 B7 |
Chord Strings | 4chord 16strings |
コード演奏機能 |
なし |
Chord Function | no |
サイズ | 825mm(828mm) 182mm t 39mm(55mm) | Size | 825mm 182mm t39mm |
サウンドホール | 1 | Sound hole | 1 |
推定販売年 |
1920年から1960年 |
Age (circa) |
1920-1960's |
複弦 | なし | Double string(like mandolin) | no |
現在の入手におけるレア度 | ★★★★★ ★ | Rare | 6/10 |
サンプルのメーカー | Marxochime Colony NEW YORK MICHIGAN | Maker | Marxochime Colony NEW YORK MICHIGAN |
基本構造: 16本の弦はボディの1/3の所で駒により分断され、オクターブの関係になります。 従って16本の弦ですが32音を出すことができます。 最初のコードであるDの4本の弦の下には、スチールギターのようにデカールでフレットが書かれています。
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演奏概略: 机のような平らな所において演奏します。ひざの上などでは、メロディーの演奏がしにくいので注意が必要です。 この楽器には主に3つの奏法があるようです。 1:右手はスチールギターのようにメロディー弦の上に金属のローラー(ボトルネック)を転がし、左手は弦をはじいたりコードを担当します。 2:弦を両手ではじいて演奏します。コード弦の中から、メロディの音程を探し出します。 3:専用のバチ(ハンマー)を使用してハンマーダルシマーのように弦を叩いて演奏します。
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名前の由来(推測): 不明 |
左の方が年代が古く1920年から1950年ぐらいと思われます。 右は50年以降のものでデザインがシンプル?になっています。 ここで説明する都合上、左をA、右をBと呼びます。 弦の長さなどは、ほぼ同じだということがよくわかると思います。 Bも珍しいのですが、Aは見つけるのは非常に大変です。 またAとBは音色は非常に違います。 Aの方が倍音が多く含まれた音がします。 |
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AとBは弦の配置が全く同じです。 写真のAの弦は2本切れています。 (撮影の時に切れていたまま撮ってしまいました。) Bのラベルは接着剤の問題らしく、現存するほとんどのこの機種のラベルははがれています。 |
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Aは、音階の単純なシートが貼られています。 おそらくメロディを、ボトルネックで弾くことはあまり重要としていなかったと思われます。 |
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Bはギターのフレットのように音階のシートが貼られています。 きっと時代とともにボトルネックで弾く演奏が重要になってきたのでは?と推測します。 また、音階シートが違う弦の下に張られるようになったことには、おそらく理由があるのだと思いますが、現在調査中です。 |
コメント |
とにかく不思議な楽器です。 この楽器がハワイでどれぐらい使われたかわかりませんが現在の所、資料不足で多くは解明していません。 D A E7 B7の4コードで弾ける曲も限りがありますが、ウクレレなどの曲などから推定するとハワイの代表的な曲を演奏可能で、ハワイ音階?はこの4つのコードと相性が良いことがわかります。 ただ、無いコードを作ることもあり、その場合にはかなりテクニックが必要です。
個人的に音色で順番をつければ、この楽器は1・2をつけるぐらい綺麗な音色を出す楽器です。 音のサンプルでは良くわからないかもしれませんが、とてもきれいなハワイアンっぽい音がします。 低音弦が全くなく、低い音を出すために、弦長を長くしているためにボディーが大きくなっています。 それでも本当に低い低音はでませんが、そこがまた魅力的ともいえます。
本当にこの楽器の演奏方法については不明な点が多く解明に時間がかかりました。 なにしろ、専用ケースが存在しなかったらしく良い状態での保存されていたものが少ないことと、ほとんどの場合に付属品であるハンマーを無くしているためです。 どのホームページを見てもハンマーで叩いている写真がなく、さらにハンマーの存在すら知らないで奏法を書いているドキュメントが多かったため正しい奏法を知るために時間がかかりました。
追記: 弾いてみててやはり書かなくてはいけないことがありましたので、補足します。 この楽器の音は、オクターブのマンドリン弦を弾くように共振してコーラス効果が起こります。 そのためにとても澄んだような音になります。 参考となるページはここですが、演奏方法は私のページを参考にして下さい。
余談ですが、ティプルとは、ハワイアン系の楽器で、小さなギターのようなものを示す言葉です。 マーチンやカマカのプランドのウクレレを10弦にしたようなティプルが有名ではありますが、そうでないものもあります。 この楽器には謎が多いのですが、少なくとも複数のタイプが生産され、普及していたようですが、 どうも、この楽器については、演奏方法を研究しているのは、海外も含めてきわめて珍しいらしく、レポートを海外の方から頂きます。 |
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