人工石 (合成石 人造石 模造石)

天然石に対して人工石がありますが、大きくわけて３つにわかれます。

合成石、人造石、模造石です。

合成石

合成石は天然石と同様の化学組成や結晶構造を持ったものを指します。

ある意味本物ですが、天然物ではありません。例えが悪いですがブリとハマチと同じような関係です。

従って、ジェムテスター（宝石テスター）では同じ判定が出てしまいます。

また製造方法によって特有のインクルージョンが発生しますが高価な石だとレーザーで消してしまうことができます。

見分ける方法には専門的な道具が必要となるので高価なものを購入する場合には鑑定書などを添付してもらうほうが良いでしょう。

人造石

人造石は科学的に造られた石なので天然石にはない化学組成、結晶構造を持っています。

人造石の場合、キャリアのある人なら一目で判断できますが、一般の方は鑑定してもらうほうが確かです。

キュービック・ジルコニアやモアサナイト モアッサナイトなどが有名です。

模造石

模造石はガラスに鉛などを含ませることで宝石を模造化し商品とした石です。 （ラインストーン参照）

色合いや見た目は宝石に似ていますが物質の性質が異なりますので鑑定すればすぐにわかりますが、モース硬度を憶えておくと便利かもしれません。

素材としてガラスを用いることが多いため模造石の硬度は低く、粗悪品なら簡単にキズが付くからです。

製造工程で気泡や渦巻模様などが入るためわかりやすいという特徴があります。