鑑定書と鑑別書 レポート

 

 

鑑定書と鑑別書 レポート

 

鑑定書と鑑別書の区別については、意外にも知らない方も多いと思いますが、以下のようになっています。

鑑定書とはグレーディングレポートと呼ばれ、ダイヤモンドのみに発行される品質の保証書です。

鑑別書はそれ以外、つまりダイヤモンド以外の宝石などについて発行される保証書です。

 

鑑定書は、ほとんどの場合に決められたダイヤモンドの4Cを表示しますので、ある程度の価値を知ることができますが、鑑別書についてはそれにより価値を推測することはかなり難しいとされています。

鑑別書はその文字の通りに、その石が何の石でどのようなものかを表すためのもので、その品質をランク表示するものではありません。つまり、その石を保証するというよりはその石が何であるかを書いた書類なのです。※

世界で最も信頼される鑑定書の発行機関は、アメリカのG.I.A=アメリカ宝石学研究所とイギリスのF.G.A=イギリス宝石学協会と言われています。

それ以外の機関もいろいろありますので、中にはその信憑性が問われるものもありますが、おそらくほとんどの人はその内容を信じるしかありませんから、どこで買ったか、またどの機関が鑑定したかのブランドの方が重要であったりします。

本来でしたら世界中にたった一つの機関があり、全て同じ基準により鑑定、鑑別ができれば、その書類に関しても偽物か本物かなどを調べることもできるかもしれませんが、現時点ではそのようになっていませんし、今後も難しいでしょう。

 

それら鑑定、鑑別機関とは別にその物を保証する保証書(品質保証書)があります。

これらはその商品を買っていただいたお客様へアフターフォロー、または安心させるためのものですから、保証書を見ても特にそのものの価値を特定することは難しいとされています。

各お店が独自に発行する書類に、どこどこの基準に準拠という触書があったとしても、それ自体の意味はあまり持ちません。

ルビーなどの鑑別書の中に、VSSなどの石のクラリティなどを記載されたものもありますが、判断基準が鑑別した会社によって違うのであくまで目安に過ぎないと考えるべきです。

 

 

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