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ローラーオルガン (コンサートローラーオルガン) ROLLER ORGAN |
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1890年から1900年初頭 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現在、私のコレクションの中でも、かなり気に入っているものが、このローラーオルガンです。 ローラーオルガンとは、コブという、シリンダーのようなクギの打ってある木の筒をオルガンにセットして、手回しのハンドルで演奏するオルガンです。 実は、これだけでホームページがひとつできてしまうぐらいで、 種類があり、さらに、良くできた自動演奏楽器(手動演奏楽器?)でもあります。
種類は10種類以上ありますが、代表的なローラーオルガンとしては、コンサートローラーオルガンとジェムローラーオルガンです。 いづれも互換性のあるコブをセットできます。 ジェムローラーオルガンは汎用機で、コンサートローラーオルガンは、当時高級機で値段が倍で売られました。 当時値段が安かったこともあり、アメリカ全土で大ブームになりました。 ヨーロッパなどでは、安物の自動演奏オルガンとして一部非難されたようですが、アメリカではアメリカのオルゴールとたたえられました。 その普及率は当時凄かったようです。 このオルガンのために作られたコブの種類は1200種類とも言われています。つまり1200曲が演奏可能ということです。 クリスマスソングや教会の音楽、フォークソングやクラシック、オペラ、シャンソンなどなどです。
一つ言える事は、オルゴールが高価なものであったのに対して、庶民が買える値段で作ったために保存には問題がありました。 安いせいだけではないのですが、フイゴが壊れているものも多い上に、ハンドルの紛失や塗装のハゲなども加わり完全な形のものを探すのが多少難しいです。 現在購入をする場合には、かなりチェックしないといろいろなところが修正や改造をされているのが困りものです。 しかもその修正が1920年ごろからのもので、時代的に経っているので自然に見えてしまう場合もあります。
某博物館でも、オリジナルではないパーツがついていましたが、きっと、そのことに気がついていないと思われます。
このコブはネジのズレをを応用して、ハンドルを廻すと少しづつ(スライドして)ずれていく構造のために約1分の演奏が可能です。 (8周ぐらいで演奏し終わります。) コブに打ち込まれたピンが直接バルブを開けて、バルブの裏にあるリードに空気が流れる構造になっています。 これが心臓部です。かなり低音も出てなかなか優れものです。 写真には2つ写っていますが、1台につきこれが1つ使われています。
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