H ハープ
HARP

弓型ハープのチューニングについて

 

最近、ハープのチューニングについての質問が多いので、このページを設けました。

基本的に、ハープはダイアトニックの楽器です。これを前提に書いていきます。


 

ダブルアクションのグランドハープ(ペダルハープ)の場合には、一般的には、全てをフラットでチューニングして、ペダルを1回踏み込んだ状態でナチュラル、もう1回踏み込んだ状態でシャープとなります。

各音階に対して、ペダルがあるので、自由な組み合わせで調を作ることができます。

ペダルを踏み込まない(開放した)状態で全ての弦をフラットでチューニングします。

基本チューニング
ナチュラルC C D E F G A B C
フラット Cb Db Eb Fb Gb Ab

Bb

Cb

ただ、これにも例外はあります。グランドハープの歴史は、まだそんなに長いものではありませんから、その過程で取られたチューニングには、別のタイプもあったようです。


 

それに対して、アイリッシュハープレバーハープと呼ばれるように、レバーを1つ1つの弦につけて、レバーを上げることにより、半音上げることができます。

中には、2段階UPできるダブルアクションのレバー?も開発されたようですが、基本的には、1段階しかUPできません。

 

下記の表を見てください。

基本的には、本来のフォークで使用されていたナチュラルなCチューニングを行うのが原則ですが、レバーを使うことにより、半音を上げることができるために、対応できる調を多くするために工夫されてきました。

現在一般的に使われているチューニングは、レバーを上げていない状態で、下記でいうトリプルフラットに調弦します。

基本チューニング
ナチュラルC C D E F G A B C
シングルフラット C D E F G A

Bb

C
ダブルフラット C D Eb F G A Bb C
トリプルフラット C D Eb F G Ab Bb C

しかしながら、レバーがないハープも健在であることや、現在の曲を弾かない人などにとっては、これ以外の調でチューニングする人もいますし、ナチュラルなCチューニングで良いという人もいます。

従ってどのチューニングが正解ということは無いといえるでしょう。

 

現代の曲ではトリプルフラットに調弦しても、#が多い曲などは演奏できません。その場合は曲の編曲をする際に移調(トランス)する必要があります。

 

いづれにしても、レバーハープの欠点は、演奏途中での切り替えが多いと対応ができなくなるという問題も含んでいますので、どんな曲をどんな調で弾くかなども工夫が必要です。


アルパは下記のようなチューニングが標準です。(例外あり)

レバーつきのアルパについては、どのようなチューニングをするのが一般的なのか調べることができませんでした。

どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただければ幸いです。

基本チューニング
               
ナチュラルC F G A B C D E F
  F G A

Bb

C D E F

 

 

 

 

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