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H7 ペダルハープとレバーハープ
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ここでは、最初にハープの半音操作について簡単にまとめてみようと思います。 本来のハープには半音はありません。 そして半音を作るために、フック、レバー、ペダルなど様々なアイディアが考えられました。 それらは、ネックに配置されたチューニングピンのすぐ下に簡単な装置をつけるものがほとんどです。 そして、それらの半音操作の機構がわかるように、レバーがついていればレバーハープ、ペダルがついていればペダルハープなどの呼ばれ方も定着しました。
ペダルのついているハープ?という方もいらっしゃるかもしれませんが、オーケストラで使われるグランドハープには7本のペダルがあるので、ペダルハープと呼ばれます。 ピアノの(エクスプレッション)ペダルのように残響効果を変化させる目的ではなく、半音を作るための目的で使用されるものですから、はるかにその重要性は高いといえるでしょう。
また、ペダルがついていないハープのことをノンペダルハープと呼び、主に、ケルティックハープ(アイリッシュハープ)を指します。 ケルティックハープの場合には、半音を作るためには、シャーピングレバーというレバーをつけることからレバーハープまたはフックハープと呼ぶことがあります。 しかしながら、本来のフックハープという呼び方はこのページの見出しの写真や、カギのようなフックがついたものですが、日本ではレバーをフックと呼ぶ人もいるようです。 シャーピングレバーをつけるようになったのは比較的最近のことで、もともとケルティックハープやゴシックハープは半音を必要としない曲を弾く目的で使われていました。 シャーピングレバーはシャープレバーとも呼ばれます。また、全ての弦にシャープレバーをつけたことをフルレバーと言います。 購入の際にフルレバー付きハープを買っておけばクロマチックの演奏が可能となります。(ハープの選び方参照) (このサイトでは、シャーピングレバーとシャープレバーの呼び名を統一していません。) ちなみにレバーのついていないハープを特にノンレバーハープとは呼ばないようです。 最近はアルパなどにもレバーをつけたものも出回っています。
上図のペダルハープの機構はアンティークのもので、現代のものと少し違っています。(SEBASTIAN ERARD 7)
ペダルについてはグランドハープのページへ レバーについてはケルティックハープのページへ |
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弓型ハープのチューニングについて |
Grand harp pictures licensed from Mark White copyright 21 Jun 2003 Mark White