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H4 ルネッサンスハープ、ゴシックハープ The Renaissance and Gothic |
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アイルランドから、大陸に渡って変化を続けたハープ、その初期の過程がルネッサンスハープであり、ゴシックハープであり、現在のグランドハープへ繋がったと言われます。 ハープの歴史はいろいろと語られていますが、ゴシックハープとアイリッシュハープ(ケルティックハープ)の区別などがはっきりしているものではなく、現在では先端が尖ったデザインのタイプをゴシックハープと呼んで販売されているようです。 またアイリッシュハープ(ケルティックハープ)という言葉にゴシックハープや一部のルネッサンスハープなども含まれていることもあります。 古い文献などをみると、1600年頃までに非常に多くの種類が確認され、弦も増え大きさも大きくなり低音が多く出る方向で進化していきました。 音域が変わると同時に半音の演奏を可能にした工夫もされ、演奏形態も少しづつ変化していきました。 そして、共鳴体である胴が細く音量が出ないものから、太く音量がでるものまで様々なタイプが生まれたのもこの時代です。
また、クロマチックへの変化をしたものや、弦の配置を工夫したものも生まれました。 弦の張り方もいろいろとあり、一列に弦を張った普通のハープとは違ったものもあり、半音階で全ての弦を張るクロマチックハープが出来たのもこの時代のようです。 また、これと前後して、スペインなどの植民地であった南米へハープが渡り、アルパ(インディアンハープなど)が定着しました。 演奏方法や弦の材質もいろいろあり、まさにハープ全盛の時代だったと思います。
15世紀頃のルネッサンスハープの場合には、音響する胴が細くて体積が小さいこともあって、普通に弾くと現代のハープに比べて音量が半分かそれ以下になっています。 そして、その音量をカバーするがごとく、弦をビビらせることにより音にノイズを加えるブレイハープ(bray harp)が生まれました。 これにより、音量と独特の音を得ることができます。
ルネッサンスハープを現在でも製造販売している会社はいくつかあります。 胴が細く、弦の数が15−20本程度のものを注す場合が多いようです。
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Pictures copyright 2003 ERIC EARLY HARPS licenced to Harp & Zither
(弦の配置表などはあまりにも多くの種類があり書けません。)