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D4 コードチター Chord Zither(Chord Harp) |
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コードチターまたはコードハープは実にたくさんの種類があります。 最近アリアがコードハープという名前でオートハープを売り出していることもあり、ここでは、名称が何をさすのかを分かりにくいとのクレームを頂きましたので コードチターと書くことにします。 形状もいろいろですが、その弦の数やコードの数の違い、それに従って演奏スタイルが変わってきてしまいます。 写真のタイプの場合4つのロングスケールのコードと1つのショートスケールのコードで弦の配列が構成されています。 もうお気づきだと思いますが、今までのハープのようにメロディを弾くために用意された弦は基本的にはありません。 なぜ基本的といったかというと、伴奏だけを必ずしも目的とした楽器ではないということです。 普通に考えれば伴奏専用に使いたいところですし、おそらくハープバンドをやろうと数人で集まれば、この楽器は伴奏にまわることは明らかです。 けれども、意外なことに練習を重ねれば、この種の楽器は綺麗に配置されたスケールよりもわかりやすく覚えやすいということがあります。 スケールで綺麗に並んだハープは弦から弦に移るとき、同じ太さの弦がずらりと並んでいるので見間違えが起こり易いのですが、 コードチターの場合には太い低音のラウンド弦によって区切られているので、音階の位置が飛び飛びになりますが間違えにくくなります。 また、メーカーも伴奏だけのハープとして考えていなかったらしく、付属品として何曲かのメロディと伴奏を弾ける楽譜やシートを付属して販売していました。 コードとは別にメロディを弾ける弦をもったハープもあります。 そのようなハープを指す該当する日本語訳が無かったために、このホームページでは直訳のコード付きハープと呼んでいます。 コードの数についていうと、最大で10コードぐらいまでありますが、それ以上は重量は大きさに限界もあり、多くのコード伴奏に適したオートハープにバトンタッチをした楽器といえるでしょう。
最後にハープなの?チターなの?という疑問を持たれる方もいると思いますが、これは両方を指します。 1900年代前半から現代にかけて、ハープでこのような弦の配列を施したもの、チターで施したもの、その中間的な構造の楽器で施したものが確認されています。 |
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★★★★ 現在ではほとんど生産中止ですが販売されています。 |