ご存知の通り、ルビーはサファイアの仲間で、赤色のものをルビーと呼びます。
本来ルビーはピンクがかかった赤のものが多いのですが、良く似た色であってもピンクだとピンクサファイアと分別されます。
ジュエリーに使われるルビーは、殆どのものが天然のルビーです。
但し、エンハンスメント、トリートメントされたものが非常に多くナチュラルナチュラルと呼ばれる無加工のものは殆ど入手できません。
本来、サファイアの中でも非常に貴重な宝石のはずですが、現在では人工石の中でも比較的簡単に作ることができる石の一つとなっています。
人工的に作られるルビーはインクルージョンが無く、綺麗なVSSクラスのものですが、最近はインクルージョンをわざと入れるものがあり、本物との識別は肉眼では難しくなっています。
また本物かどうかを見分けるには、多くのルビーを見ている必要があるために資格を持っている人でも見分けられない人は多いのではないかと思います。
そのためか鑑別書には、「エンハンスメントをされている可能性があります」などの注意書きが書かれることも多く、成分分析を厳密に行わない限り判定ができません。
そんな難しいルビーですが、この石の魅力は格別でどの時代も人を虜にしてきました。
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