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E7 ピアノエッテ PIANOETTE |
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今から90年前はアメリカでもこのような曲が流行っていたとは驚きです。 sound sample "Santa Lucia"(203k wav ) 録音よりも実際には低音はこんなに主張していません。文鎮を放すタイミングが本当に難しいです。 |
弦の数 |
42 | Strings | 42 |
音階 | ダイアトニック | Scale | diatonic |
コード専用弦 | なし | Chord Strings | no |
コード演奏機能 |
4コード |
Chord Function | 4chords |
サイズ | 495mm 330mm | Size | 495mm 330mm |
サウンドホール | 1 | Sound hole | 1 |
推定販売年 |
1915年ぐらい(1916年?) |
Age(circa) | about 1915(1916) |
複弦 | メロディー部は複弦 | Double string(like mandolin) | melody only |
現在の入手におけるレア度 | ★★★★★ ★★ | Rare | 7/10 |
サンプルのメーカー | PIANOETTE ADVERTISING CO. | Maker | Pianoette Advertising Co. |
基本構造: 普通のマンドリン(複弦)をもつハープに、文鎮のようなコードバーをつけたもので コードバーのフレームは金属で頑丈に出来ています。 板バネの力でコードバーは元に戻ります。
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演奏概略: 机のような平らな所において演奏します。ひざの上などでは、コードバーの演奏がしにくいので注意が必要です。 右手は爪(ピック)でメロディー、左手はコードを担当します。 右手は、メロディーを中心に演奏して、時には、コードバーが叩く音域の弦もはじきます。 左手は指で、コードバーの上にある突起(文鎮のつまみのようなもの)を持ち上げて放します。すると、バーは板バネの反発で落ちて弦を叩きます。
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名前の由来(推測): ピアノのように弦を固めのフエルトでたたく構造をもつことから、この名前を付けたものと思われます。
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この文鎮のようなバーを持ち上げて放します。 すると下についている紫色のフエルトが弦を叩くという構造です。
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このサンプルとして紹介したPIANOETTEはPANAMA MODELで1915年にあった時事を図柄にして記念モデルとして販売したものです。 1915年というと、1912年がタイタニック事件ですから、その頃の時代の曲が幾つか楽譜として付いてきました。 このころは、アメリカでは豪華客船の時代で世界に安全に渡航できる様になった頃で、パナマ海峡の開通も当時の人々にとっては夢のような話だったことでしょう。 その時代の曲は集めているので、機会があったらこのホームページにまとめようと思います。 |
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この頃には、類似した機能のハープ同士が特許戦争をしていました。 しかしながら、不思議と音色や音階、音域等が違ったりしているために、同じ曲が弾けないものもあります。 |
コメント |
このハープはPianophone、Chartolaなどと同じように、弦を叩くことにより伴奏をします。 特にChartolaとは近い構造で、特許などから逃れる為の対策で機構が異なります。 ボディが比較的大きいせいか、音の響きが大きく、さらにかなり太い低音弦(ベースの2弦と同じぐらいの太さ)を使っているために他の小型ハープにはないダイナミックさが得られます。 また、この楽器の難しい点としては、伴奏をするために文鎮のようなつまみを持ち上げて放さなくてはいけないため、熟練が必要です。 なぜならば、板バネの強さを考えながら同じ強さで持ち上げて放すということは、感覚的になかなか難しいからです。 ましては、これで強弱をつけるなどかなりの練習?が要求されるのかもしれません。
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メロディー弦
伴奏弦(メロディーと共用も可能) 実際の音程は下の表のすべてオクターブ下です。
※本体のデカールに書かれていた音符はAですが、ついてきた紙の資料(チューニングシート)ではGです。
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