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自動演奏オルガン(自動オルガン)の方式 automatical organ 3:ロール紙の読み取り方式 |
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ロール紙の読み取り方式
ほとんどの自動演奏オルガンはミュージックロールと呼ばれる紙に穴をあけることにより音楽の情報が組み込まれます。 といっても、ロール状ではないものがありますので一応説明すると・・・ 紙に情報を刻んだものは、紙を1m−3m程度の長い紙を使ったカット紙タイプ、それを巻物のようにロール状にしたロールタイプ、 四角く折りたたんだブッフ(ブック)タイプや、円盤状にしたディスクタイプなどがありますが、どれも同じように四角い穴が並びます。 ここでは、この四角い穴をどのように読み取るかについて調べてみました。
直接方式 まず、小型でシンプルなオルガネッテは、12音や14音でできています。 これらは、ほとんどがブロアー方式で、穴を通して噴出した空気がリードへ直接流れて音を出します。 ある程度の音を安定して出すために空気の通る量を考えると、穴を小さくするわけにはいきません。 そのために紙が破けない程度に穴をあけると14音で約190mm程度の紙幅が必要となります。 このようなもので20音や24音と音数を増やしていくと紙幅が大変です。 従って、この方式は、音数が多いオルガンにはほとんど採用されませんでした。 ちなみに、これらの小型で最もシンプルなオルガネッテの標準的なサイズで、(戸田欽堂が製作したと言われる)紙腔琴も同じサイズで14音です。 (オルガネッテの基本形を参照) 間接方式 一方、アリストンやヘロホンなど、さらに構造が複雑になっているオルガンも少なくありません。 これらは間接方式を取っています。 紙に空けられた穴から直接空気を送るのではなく、その穴を読み取るレバーのようなものをつけるものです。 そのレバーをテコの原理によってリードの空気の入り口のバルブを開閉します。 メリットとしては、穴のサイズを小さくすることができますので、紙幅を狭くすることができます。 また、紙幅を狭くできるということは音数を増やしても紙幅が大きくならないということになります。
もうひとつの間接方式 ストリートオルガンなどでは、良く使われる方式です。 紙の穴に空気を通して、その空気によりリードの空気の通り道であるバルブを引き上げたり、押し上げます。 つまり、少ない空気の流れによって、大きな空気の通り道を作る構造です。
2:空気の流れの方式 3:ロール紙の読み取り方式<このページです。
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