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自動演奏オルガン(自動オルガン)の方式 automatical organ 1:音の発音方式(パイプオルガンとリードオルガン) |
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このページを含めて3ページに渡ってでは、自動演奏オルガンの方式と分類について少しだけ触れて見ることにしましょう。 今までに見てきたオルガンの数はおそらく100台は越えている思いますが、いろいろなタイプがあるので、それらを完全に解説することは無理だと思います。 ただ、このページに書く内容は、自動演奏ではないオルガンの知識を深める意味で参考にしてもらえれば幸いです。
音の発音方式(パイプオルガンとリードオルガン)
オルガンには音を出す方法として2つの種類があります。 1つは、パイプ方式(=フルート方式=リコーダー方式)、もうひとつはリード方式です。
パイプ方式 いろいろな呼び方はありますが、このホームページでは主にパイプ方式と呼ぶことにしています。 大きな教会のオルガンなどはパイプオルガンと呼ばれ、多くの大小のパイプが並べられています。 そのパイプに空気を流すことにより音を出すというものです。 厳密に言うと、これらのパイプにはダイアペイソン、オーボエ、フルートなどの名称がついていて、それぞれの音色が違う笛が組み合わされて作られています。 実際に、それぞれのパイプを口で吹いて見ると、一本一本音が違います。 大きなパイプは、鉛の合金の板を木型に合わせてハンダ付けして作りますが、小さいものの場合は、パイプをカットしたりして作ります。 小型のオルガンでは、金属のパイプを使うことは少なく、木でできた笛をつくります。 ストリートオルガンなどの小型の自動演奏オルガンも木でできた笛が使われることが多いです。 音色は、比較的澄み切った綺麗な音がします。小さい音は可愛い笛の音がします。
リード方式 リード方式とは、金属の振動板の振動により音を出す方式です。 と書くと難しいような気がしますが、この方式を取っているものとしてアコーディオン、ハーモニカ、ピアニカなどがあります。 どれも、分解して見れば簡単に構造がわかるものです。 リード方式の特徴としては、製造のコストが安い、小さく作れる、空気の量が少なくても低音が出やすいなどのメリットがあります。 従って、ローラーオルガンや、オルガネッテなどの家庭用の小型オルガンには必ずといって良いほどリード方式が取られました。 音色は、金属的な少しにごった音がしますが、それはそれで愛着のある音がします。 自動演奏楽器としては、このリード方式のものは多く作られています。 1:音の発音方式(パイプオルガンとリードオルガン)<このページです。 2:空気の流れの方式
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