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アリストン(アリストーン) Ehrlich Ariston organette |
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1877- | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アリストン社の販売した手回しオルガンで最も有名なものがアリストンオルガネッテです。 小型ながら、シンプルな構造でできた自動演奏オルガンです。大きさも何タイプかあります。 オルガネッテとただ呼ぶと小型のオルガンを全て指してしまうので、このオルガンを呼ぶときにはただアリストンと呼ぶようです。
類似したオルガンは多いのですが、小型のものは、オルガンというよりはハーモニカの自動演奏というような感じです。 普通、聞いた感じでは手回しオルガンとしては音色が少し貧弱な感じがしてローラーオルガンなどに比べると聞き劣りします。
しかしながら、アリストン オルガネッテはすばらしい演奏をしてくれます。 カードボード(厚紙)でできたディスクをセットして、ハンドルを廻す楽しみはなかなか楽しいです。
なぜこのアリストンだけに別のページを設けたかというと、アリストンはこのカードボードのディスクを使った自動演奏楽器を他にもいろいろと作られたようです。(メカニカルチターも参照してください。) そして、ディスクオルゴールはここからヒントを得て作られたという説もあります。 他の紙のミュージックロールを使う自動演奏楽器に比べて巻き戻しをしなくても良いディスクは画期的であったことでしょう。当然セットする時もワンタッチです。 さらに、ミュージックロールは長い間使っていると両端がボロボロになってきたり、巻き取り方が悪いと破れたりするために消耗品扱いであったのに対して、このカードボードは丈夫です。 しかも金属ではないために値段も安く押さえることができました。 (後に金属ディスクも売り出されたようです) タイプとしては、標準の24音のタイプを中心に、19音のアリストネッテ、36音のハーモニウムスティメンの3タイプがあり、装飾などでさらに複数の機種が発売されました。
(ディスクのサイズは実測すると数mmの誤差があり上記と異なる場合があります。) これ以外にも16音のタイプもあります。 いづれにしても、アリストンのディスクを入手する際には、そのサイズなどを確認しないとなりません。
リード部分は、このように3段(もしくは2段)に配置されていて、バルブの開け閉めによって、各リードに空気が流れるようになっています。 音階表は下記の通りですが、低音と高音の幅があるのでかなり音に厚みが感じられます。
24音のタイプには2種類の音階があります。
最も普及したタイプは、Aristonでしたが、各社がいろいろなタイプの機種を出しています。 よく類似したもので、丸いディスクではなく四角いカードボードを使うヘロホン(Herophon handcrank organette)や それ以外にもこのような紙のディスクを使ったオルガンは数多くあります。 金属のディスクに置き換えて構造は同じような手回しオルガンAmorette(アモレッテ)なども数多く作られました。
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