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オルゴールの復活 Revival of music box |
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オルゴール業界は、蓄音機からレコードの出現によって、壊滅的打撃をうけました。(オルゴールの衰退を参照) しかしながら、その後も、作りつづけていたメーカーがあります。 それらのメーカーは生き残るために、いろいろな工夫をしつづけました。
アンティークオルゴールと現代のオルゴール 上の写真を見て下さい。 一番右側にあるオルゴールが現代の普通の組み込み用のオルゴールです。 そして、次が36 toothのリュージュです。(写真には30と書いてしまいました。) そして、その次が50toothのリュージュ(ロマンス)です。 このぐらいまでがよく見かけるオルゴールではないでしょうか? そして、左2つがアンティークオルゴールです。
見てのとおりアンティークのオルゴールの大きさに対し現在のオルゴールのサイズの違いは歴然です。 (しかも、この写真に写っているアンティークは、それでもまだミドル(普通の)サイズで大きい方ではありません。) ここでいうアンティークほどのダイナミックさや多彩性はないにしても、現代のオルゴールでは安くする、もしくは小さくすることは大量に出荷するためには必要条件と考えられるでしょう。 そして、何よりも生き残るために多くの人が研究と努力を重ね、今のような壊れにくい安定したオルゴールが残ったと言えるでしょう。 以下に標準的なシリンダーオルゴールの今と昔を比べてみました。
量産を簡単にすること、また、玩具への組み込みのために低コスト化をするなどあらゆる面で改良が加えられました。 そして、ほとんどのオルゴールのメーカーが無くなってしまった後、それぞれ特徴をもったメーカーが生き残りました。 そして今でも新しい挑戦をしています。
上記までの説明では、アンティークは大きく、現代のものは小さいというような書き方をしてしまいましたが、小さいオルゴールはすでに、1800年代でもたくさんありました。 むしろ、オルゴールの全盛の時代に、大きくすることによって低音などの響きや、多くのピンをシリンダーに埋め込み曲の多様性を図ったり、ひとつのシリンダーで何曲も詰めること、もしくは長時間演奏させることなどへと進化した結果、一般的なアンティークオルゴールは大きいものが多く生まれました。 現在のオルゴールメーカー この電子音楽が普及した時代に、生の演奏をするオルゴールを聞けることは非常に贅沢です。
この時代に現在でもオルゴールを作っているスイスのメーカーにリュージュとゲイシャ-ジャカールがあります。 リュージュは主に高級オルゴールとして、宝飾店などにも飾られるなど贅沢品として有名です。 高いものでは数100万円のものまであります。
そして、高級ディスクのオルゴールを作っているポーターはレジーナなどと互換を持つ15.5インチのディスクを変えられるオルゴールを現在作っています。 アンティークのディスクがそのまま使えるという事は非常に魅力的です。ディスクオルゴールの歴史的資産を使え、さらに新曲もかけることができるからです。 ただ問題といえば、高級オルゴールとして、値段はかなり張ります。
さらに最近はカリオペの6ベルのディスクオルゴールの復刻版がドイツのMMMで販売され話題になりました。 カリオペはベルつきのオルゴールでは定評があり、クリスマスソングなども非常に音符を考えた編曲がされていて魅力ある中型ディスクオルゴールです。
そして、何よりも日本のオルゴールメーカーSANKYOです。 組み込み用の小型オルゴールでは実に世界の90%以上を押さえたと言われていますが、最近では50 TOOTH以上の高級オルゴールや、オルガニートのようなパンチカードにより演奏できる手回しオルゴールなど、商品のラインナップも面白くなってきました。 日本ではSANKYO以外に東洋音響が現在でも製造しています。 そして、比較的最近ですが、中国のユンシャンがオルゴール業界に進出してきています。 今後のオルゴール業界がどのようになっていくか楽しみです。
現在のオルゴール事情へ続く
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オルゴールの復活
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