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D1 チター(ハープ) Zither(Harp) |
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このシンプルな楽器がチターです。 見てわかるように板状のボディに弦が平行に張られています。このような楽器をチターと呼びます。 ツィターの方が発音は良いかもしれません。 えっ!これがチター?と言われる方がいるかもしれませんが、日本ではチターと呼ばれる楽器はコンサートチターのことでチターと呼ばれる楽器は非常に多くあります。 また、チターとハープ、プサルティなどと呼ばれている弦楽器の厳密な区分がされていないことが多いので、ハープというラベルが張られて売り出されているものも多数あります。 写真を見てください。このようなシンプルなチターでは、弦の数は少なく複雑な曲を弾くことは無理です。 しかしながら、ほとんどの場合はダイアトニックで2オクターブぐらいのものが多く、現在ではヨーロッパで子供用のチターとしてキンダーハープなどと呼ばれ、売っているタイプでは、もっと弦の数は少ないものもあります。 チターの仲間は非常に数が多くその進化の過程として、様々な楽器が生まれました。 基本となるチターは最高に多くても3オクターブどまりで、これ以上になるとコードの演奏をやり易くしたコード付きハープになるようです。 さらに、伴奏を中心に考えられたコードハープ(コードチター)や、バイオリンのように弓で弾くヴァイオリンハープなどいろいろあります。
最近では形状は少し違いますがロシア製のチターが多く流通しているようです。 ロシア製のチターは台形をしており、むしろ古楽器のプサルテリウムやハンマーダルシマーのような形をしています。 前に書いたとおり、チターは板状のボディに並行に弦が張られている楽器の総称として呼ばれます。 チターと呼ばれる可能性のある楽器を系統付けると以下のようになると思います。(ダルシマーやプサルテリーなどを除く)
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★★ 現在でも販売されています。(安価で玩具として販売されているものがほとんどです。) |